2022年12月31日土曜日

くじら山下原っぱ防災スピーカー設置工事の住民説明会が開かれました。


 【くじら山下原っぱ防災スピーカー設置工事の住民説明会】

日時:12月26日(月)19時~20時30分 (受付は18時30分から)
会場:南小体育館
説明内容:
1 防災公園整備の必要性と工事概要について
2 放送設備の配置プランについて


年末押し迫る中、寒い夜の体育館で開催された説明会、夏にコロナで延期、その後市長選と重なりまた延期せざる終えなかったとはいえ、12月26日の開催はなかなか参加が厳しかった人も多かったはず。それでも30名近い市民が参加し、開催されました。
まずは東京都が配布した資料をもとに東京都の浅野設計担当課長代理が30分説明、主に都立公園の防災性をいかに高めているか、武蔵野公園がそのどのランクに位置しているのか、その防災計画に乗っ取りどう取り組んでいくのかという説明でした。
武蔵野公園の自然環境についての認識不足も強く感じ、市民からもそれについての疑問を投げかける質問が多く出され、また実際の災害時には広域避難場所として小金井市が公園の管理を任されると聞いているのに、実際に発災時に防災スピーカーを管理するのが誰なのか明瞭な回答はもらえませんでした。説明会にはオブザーバーで府中市、小金井市も出席していましたが、その方々からも明確な回答はいただけませんでした。
スピーカーをどう使うかの基本的なマニュアルもないまま、とりあえず作るという状態で、このままでは実際に役に立つことはないまま、通常の「イベントのお知らせ」や「忘れ物のお知らせ」放送に使われるだけになるのでは?という疑念は払拭できません。

これまでの市民からの働きかけで、スピーカーの設置場所は大きく動き、原っぱの中心を通す計画はなくなりました。スピーカーの使い方についても少しずつまとまってきてる気はしますし、改善されつつあると思います。でも東京都が「そもそもここは防災公園」というところから説明し始めたところに違和感も感じてしまいました。武蔵野公園は防災公園であると同時に「自然再生事業」によって貴重な動植物が生息する公園であることも忘れないで整備してほしいと強く思います。防災の名の下になんでもやっていいわけではないのです。原っぱのど真ん中にトイレを設置しようとしたり、スピーカーを立てようとしたり、その度に声を上げなければならないのは市民として疲れるし、やりきれないのです。防災の大切さはわかります。だからこそ慎重にきちんと考えて整備してほしい。

まだ質問で手を上げている人がいる中で、20時半で打ち切ろうとしたため、会場は紛糾。来年3月末までにもう一度説明会を行うこと細川西部公園緑地事務所長が約束しようやく終了しました。







<当日の資料からいくつか抜粋>










2022年12月19日月曜日

くじら山下原っぱの防災スピーカー設置工事の住民説明会のお知らせ

東京都西部公園緑地事務所から関係団体にくじら山下原っぱの防災スピーカー設置工事の住民説明会の告知がありました。

今回の説明会は、7月31日の住民説明会がコロナ感染拡大で中止・延期になっていたためのもので、小金井市報12月15日号にも掲載されています。ちょっと市報だけ見ても何のことだかわからない感じがしますが。

市民との話し合いでかなりスピーカーの場所は移動しました。しかしこのスピーカーをどう活用するかなど、まだまだ不明な点があります。防災というと良いことのように感じますが、実際にどのように運営するのかきちんと考えてマニュアルを整備しなければ、役には立ちません。予算があるからとりあえず作ってというのでは意味のないものになってしまいます。防災と自然保護の両方の観点でバランスをとりながら、しっかりと近隣住民として意見し確認した方がいいと考えています。
夜の体育館、寒いですが、ぜひご参加ください。

<住民説明会>

日時:12月26日(月)19時~20時30分 (受付は18時30分から)
会場:南小体育館
説明内容:
1 防災公園整備の必要性と工事概要について
2 放送設備の配置プランについて

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■武蔵野公園HPに関係資料が掲載されています。
https://musashinoparks.com/kouen/musasino/


<問い合わせ先>
西部公園緑地事務所(井の頭公園内)
工事課 設計担当  河島秀作
TEL(0422)47-0162 (内線:58)
Mail Shusaku_Kawashima@member.metro.tokyo.jp




2022年8月11日木曜日

ムジナ坂上のコナラについて小金井市に要望書を提出しました。

 小金井市の誇る景観のひとつであるムジナ坂。下から上がっていくと登り切ったところの真正面あるコナラの木、このコナラの木が伐採の危機に瀕しています。原因はナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシの虫食いの兆候が見られることがわかりました。

そもそもこの木に虫食いの兆候が発見された経緯は、この木を愛する近隣の方から「ナラ枯れの被害から守りたいので、予防措置を取れたらと思うがどうしたらいいのか」と当会に問い合わせがあり、木の所有者を調べてみると平成の最後くらいに民有地から小金井市の管理に移ったようで、小金井市の道路管理課の管理下にあるということがわかりました。そしてそうこうするうちに虫食いの兆候が見つかってしまったのです。

この木の虫食いを駆除して、保存の道を探れないか小金井市議会建設環境委員会で議員が質問しました。それに対する道路管理課の答弁は「街路樹であることから倒木などで交通の妨げは事故になるようなことになる前に伐採する。ナラ枯れは放置すると被害が拡大するので速やかに伐採する必要がある」という趣旨のものでした。

私たちとしてもナラ枯れがとても早いスピードで広がってしまうものであること、その被害は防ぎたいことはわかっています。しかし市民の方はこの木を守りたくて動いたのに、結果即伐採ということになってしまうのはあまりにつらい決定です。すぐに倒木するような状態ではないですし、数年前までは保存樹木にもなっていた木で、単なる街路樹とはちょっと違うのです。

当会では小金井市道路管理課と環境政策課に要望書を出し、縦割りでの管理ではなく、街路樹も小金井市の貴重な緑と捉えて、両課で話し合って残せる道はないのか検討してほしい。十分な議論を尽くして専門家の意見もさらに聞いて結論を出してほしいことをお願いしました。

いずれにしろ、時間があまりありません。良い結論が出ることを願うばかりです。私たちも一緒に知恵を出していきたいと思います。


ムジナ坂下から見上げたところ。

コナラの木を東側から見たところ。





2022年7月17日日曜日

市民が作る自主講座2022のお知らせ

 今年は市民が作る自主講座をはけぶんで企画しました。久しぶりです。1回目は今年武蔵野公園周辺を中心とした「はけの生態系図」を作ったほたる村の村長の江頭さんのお話、そして2回目は環境調査や環境教育を主な事業とするくまかぴ工房代表の田中さんに都市計画道路予定地を東京都が調査した結果をもとにそこから何が見えてくるのかを教えていただきます。

すでに市報に掲載されたのでお申し込みが続々来ております。お早めにお申し込みください。

申し込みははけ文にメールで、お名前、お電話番号、人数をお知らせください。

(7日はオンラインもありますので、会場参加かオンラインかもお知らせください)


【はけの森と野川と草原の生態系】*オンライン配信あり

8月7日(日)14:00-16:00

講師 江頭輝さん(野川ほたる村村長)

会場 小金井市公民館貫井北分館学習室AB


【都の環境調査結果が見えてくるもの】

8月21日(日)14:00-16:00

講師 田中希さん(くまかぴ工房代表)

会場 小金井市公民館貫井北分館学習室AB




2022年6月12日日曜日

漢人あきこ都議が都市計画道路に反対の立場で一般質問を行いました。

 6月8日(水)、東京都議会で小金井市選出の漢人あきこ都議が初めての一般質問に立ち、都市計画道路3・4・11号線外と3・4・1号線について質問しました。

ほたる村が作成した「はけの森と野川と草原の生態系」図を手に、いかに貴重な自然を破壊しようとしているのかを短時間にまとめて、東京都、都知事、都議会議員に訴えました。


残念ながら都技監・建設局長からの答弁はこれまでとほぼ変わらず、「丁寧に進める」ということに終始し、再答弁で最初の選挙の時にはけ文からの質問状に答えた「現地視察をする」と回答したことを問いかけても、知事は答弁に立ちませんでした。非常に残念です。

その他、武蔵野公園防災スピーカーなど公園整備について、檜原村に計画申請されている産業廃棄物処分場についてなどを質問しましたが、これらは一応少し前向きな答弁ではありました。


都市計画道路について良い答弁が得られなかったのはとても残念ですが、都議に反対の立場の漢人さんが当選したこと、そして反対の立場で質問したこと、これはとても意味のあることで、それは東京都も都知事もある程度受け止めているはず。まだまだこれからです。

今回小金井からは十数名が傍聴に行きましたが、傍聴席を埋めるのも効果があるようです。次回はもっと大勢でいきましょう。






2022年5月13日金曜日

はらっぱのスピーカー設置について(続報あり)

 はけ文は武蔵野公園の原っぱにスピーカーが設置されることが突然発表されてすぐに、野川ほたる村などとともに、原っぱのスピーカー設置工事の停止と説明を求める要望書を提出(4月14日)、それらを含む多くの市民、都議らの働きかけにより、4月24日に緊急説明会が開催され、60名近い市民、漢人あきこ都議、森戸、白井、安田、片山、古畑市議も参加しました。

はらっぱがこれまで市民の力で自然に近い姿を守られてきたこと、東京都も理解し協力体制でやってきたこと、ここは東京都の土地であり都民の財産であることなど多くの市民の意見が出ました。東京都西武公園緑地事務所も工事課長が説明にあたり「相談もせずに工事に入ったことはよくなかったと思っている」と述べ、一旦工事を停止し検討すると言って持ち帰ることになりました。再開前には必ず説明会を開くことを約束し、大紛糾の説明会が終了しました。その後、市議有志からも工事の撤回、市民への丁寧な説明などを求める申し入れ書が提出されました(4月27日)。

そして漢人あきこ都議が、その後の状況を東京都に確認してくれました。以下、漢人さんからの報告です(5月13日)。

武蔵野公園はらっぱへの防災スピーカー等設置工事について、その後の様子を西部公園緑地事務所に問い合わせました。
4/24の現地説明会で説明された工事課長さんによると
・説明会で指摘のあった問題について検討を始めたところ
・たくさんの指摘があったので検討には1~2カ月はかかる
・再度の住民説明会は、市報でのお知らせもあるので数か月後
・仮に工事が再開しても、わんぱく夏祭りなどには影響させない
とのことでした。
再度の説明会で、また大紛糾!なんてことにならないように、関係機関や近隣住民、市民や環境団体などとの意見交換や調整をしっかりとしていただきたいです。
都議会第2回定例会の一般質問(6/8の予定、初&年1回)で質問しようかとも思ってます。




2022年4月26日火曜日

神宮外苑の樹木伐採に反対する要望書を提出しました。

 はけの自然と文化をまもる会は、神宮外苑の樹木伐採に反対する要望書を東京都都市整備局に提出しました。

日頃は小金井市の主にはけ周辺のことに関して活動している私たちですが、今回なぜ都心の神宮外苑の問題に意見したのかというと、神宮外苑は東京都の象徴的な緑地であり、この破壊は都民のアイデンティティの破壊だと考えるからです。それに神宮外苑周辺には地元住民というのは少ないのでもっと広く捉え、これは都民はすべての問題ではないかと考えました。

樹齢100年を超える私たちよりも長く生きてきた樹木を、寿命が尽きた訳でもないのに開発のために簡単に伐採する。神宮外苑の緑地は単なる緑ではなく都民が育んできた文化です。

署名もたくさん集まっているようですが、なかなかそれでも東京都が考えを変える様子がありません。小さな市民団体ではありますが、要望書というかたちで提出しました。




2022年4月24日日曜日

小金井市議会超党派有志が東京都に申し入れ

 2022年4月22日、小金井市議会の超党派有志が東京都に対し、都市計画道路3・4・11号線外と3・4・1号線の見直しを求め、申し入れを行いました。

※写真左から村山秀貴、水上ひろし、森戸よう子、坂井えつ子、
都建設局道路建設部計画課の妹尾健司課長、都市整備局都市基盤部の髙橋栄二課長、
安田けいこ、白井亨、たゆ久貴の各市議。

2015年にはけと野川の自然を破壊する都市計画道路問題が起きてから、小金井市議会は見直しを求める意見書を11本も上げてきました。直接東京都へ出向いての申し入れは2回目、今年改選された新しい議会としては初めての申し入れでした。

この場の設定に向けては、小金井市選出の漢人あきこ都議が中心となり、都議会5会派(立憲民主党、共産党、自由を守る会、生活者ネットワーク、グリーンな東京)で副知事に要請し、今日も4人の都議が同席されたそうです。都議会の中でもこの都市計画道路問題を認識していただけたのではないかと思います。議員と市民が団結してこの問題に取り組めていることがとても心強いです。


前列左から上田令子、漢人あきこ、里吉ゆみ、岩永やす代の各都議。



今回の申し入れの注目すべき点は、道路を実際に建設する東京都建設局だけでなく、道路計画を決定した都市整備局が同席したことです。市民がいくら要望しても整備局が説明会には出てきませんが、都議からの要請があれば可能なのです。今度はぜひ都市整備局、建設局、都議、市議、市民で意見交換できる場を設けていただきたいと思います。(横須賀・記)

 

2022年4月17日日曜日

武蔵野公園にスピーカーが設置されます。

 数日前、武蔵野公園内、小金井新橋のたもと付近に工事の看板が設置されました。

公園内に防災目的のスピーカーが設置されるとのこと。近年、急な雷雨なども増え、隠れる場所のない武蔵野公園の原っぱは危険なため、素早い情報伝達の重要性が増していることは私たちも理解しています。

しかし設置されている看板を見ると、図を見ると原っぱ内になにやらはりめぐらされています。


武蔵野公園管理事務所に行き、状況を確認しました。

原っぱ内のスピーカーは3基設置予定。橋のたもと近くの住宅寄りのところ、カンタン保全地の東端、それと原っぱの真ん中付近です。そしてそこへの電気を供給するために地下60cmのところに電線を通し、図面の四角マークのところに写真のようなマンホールを設置するとのこと。公園内の道の近くや林の中にマンホールがあってもあまり気になりませんが、原っぱにこのマンホールはとても気になるのではないでしょうか。


すでに公園内に設置されているマンホール。
原っぱにもこんな感じに設置されるそう。


人工物がほとんどないのが武蔵野公園の原っぱの魅力であり、そのど真ん中に高さ5メートルのスピーカーを立てる。それを市民への説明もなく看板だけでやってしまう。トイレ問題の時に市民側が説明したことがほとんど伝わっていなかったのだと落胆しました。

もう原っぱでの工事は明日始まってしまいますので、緊急で公園に関わる市民団体で連名で東京都への要望書を提出予定です。漢人都議にも大至急連絡し連携をとっています。

原っぱの真ん中にスピーカー設置、そして配線用のマンホール設置、防災スピーカーの利用の仕方など様々な問題があると思っています。皆さんもぜひ一緒に考えてください。

2022年4月3日日曜日

はけ文講座2022 開催しました。

 3月27日(日)2022年のはけ文講座を開催しました。お天気にも恵まれ、とても学びの多い一日でした。詳しい報告はまた追って掲載しますが、先生がすぐに報告を書いてくださいました。

その1

https://blog.goo.ne.jp/naturetaka1212/e/8e7c4746d8f0aedacac3f763b637055a

その2

https://blog.goo.ne.jp/naturetaka1212/e/9e32b434ed33eb93d9eb451b1cc6621a 

その3

https://blog.goo.ne.jp/naturetaka1212/e/24c7c3692f7064db888fb2c101f5b299



2022年1月3日月曜日

2022年、あけましておめでとうございます。

皆さま、明けましておめでとうございます。 
元旦に 都市計画道路3・4・11号線予定地で 初日の出を撮影してきました。
第4次優先整備路線(案)が公表されてまる5年になりました。 第5次事業化計画があるとしたら折り返し地点です。 今は都市計画マスタープランの改定が大詰めで、 都道がどう位置付けられるか注目です。 
 パブコメチラシのポスティングは、たくさんの方や団体に協力していただき、 新年から5000部を順次配布していきます。 マスタープランのパブコメは1月21日が締め切りです。 ぜひ多くの方にご意見を寄せていただきたいです。一言でも大丈夫。 下記からお願いいたします。



今年もしつこく、あきらめずにがんばっていきましょう!! どうぞよろしくお願いします。