2018年3月22日木曜日

都庁にて都市整備局と建設局が出席して回答説明会が開かれました。

3/20(火)、都市計画道路を考える小金井市民の会(以下市民の会)主催で、都庁で説明会が開かれました。
これは市民の会が都に出した、小金井市の2本の都市計画道路の必要性に関する質問に対する回答(2017年8月)が不十分だったため、直接の説明を求めていたものの応じられず、やっと開催にいたったものです。計画を決める都市整備局と、道路を作る建設局が同席する場は、極めてまれです。
今回は、白石たみお都議(品川区選出)のご尽力により、この場が実現したとのことです。




都市整備局からは沢井課長以下2名、建設局からは意見交換会にも出席していた徳差課長以下2名。市民側は42名の参加で開かれました。市民側からは、様々な意見や質問が出ましたが、残念ながらどれひとつとっても納得できる回答はありませんでした。「見直すつもりはない」というのが都の一貫した態度であり、私たちが危惧し訴えている犠牲について「トレードオフ」の言葉を繰り返し、事前検討もしていないということがよくわかりました。十分検討したうえでの決定ではないことが明らかで、整備を前提として「ご理解いただきたい」と言われても、到底納得できるものではありません。以下に都の言い分を記します。



〈パブコメの意見が反映されていないのはなぜか〉

沢井課長:多くの路線がある中、ひとつひとつについてていねいに、というのは難しい。出された意見を取り入れる、取り入れないではなく、“ふまえて”、優先整備路線を決定している。賛成や反対などあらゆる意見がある。その時々の施策で様々な要因もある。〇×では無く、パブコメでの意見を受け止めながら未来に向かってどう進むかを決めている。

(意見交換会で『パブコメの意見は反映されていない』と発言したことについて)

徳差課長:意見交換会での発言は、反対意見が多数ではあったが優先路線に選ばれたと発言した。言い過ぎたので誤解を与えたところもある。私の個人の意見ととらえて欲しい。




〈都市整備局はなぜ意見交換会の参加要望に答えないのか〉

都市整備局と建設局は一体となって取組んでいる。しかし役割が違う。合理的に進めるためには、分担しなければマンパワーが足りない。持ち場としては建設局の仕事。今後は必要性について建設局でも説明をしっかりやっていく。整備局がその場にいないから議論できないということではないと考えている。
見直しは検討しない。必要性についてしっかりと説明し、路線の置かれている状況をつまびらかにし、理解を求めていきたい。


〈自然保護の観点から、事前に環境局と協議はしたのか〉

トレードオフの関係と思うが、事前に協議をしたかと聞かれると協議はしていない。
協議は、あくまで、これから事業化していく段階で協議してくいくことになる。
計画上、都市計画線は決まっている。全く無視して計画を作っているということではない。


〈延焼遮断帯について。小金井の風向きを知っているか※〉

平成15年の消防庁のシュミレーションは東京全体での検証となっている。個々の風の向きではない。小金井の、というのは把握していない。
※3・4・11号線を延焼遮断帯とすると、南北の風の通り道となり、延焼を助長する恐れがある






これらの東京都側の言い分はどれも「道路計画は十分検討した上で決定したわけではない」ということを示しています。25、26日の南小での説明会ではこれらを踏まえ、市民の意見を述べて、東京都を追求していきたいと思います。ぜひ多くの市民、都民の方にご参加いただいて、東京都の話を直接聞いていただきたいです。

都市計画道路を考える小金井市民の会の皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。

                               (報告、安田桂子)