本来市民から求めていたのは白井市長が公約と違う市長報告をしたことについての説明を求める市民説明会でした。しかし小金井市が開催したのは、第一部は市施工の都市計画道路について検証した報告、そして第二部もまずは延々と2路線の経緯について部局が説明。結局市長が謝罪したり説明したりする時間も短く、市民の質問時間も短くなり、こんな説明会は望んでいないという声で騒然とし、結局第一部、第二部ともに「中断した」ということで終了しました。説明会として成立はしていません。
市長、副市長、都市計画課長 |
冒頭、そもそもこの進行はおかしいということで紛糾し、第一部はなんとか始まりましたが、第一部は「市施工の優先的に整備する都市計画道路の候補路線選定のための検証及び調査について」ということでしたが、この説明のもとになるのが、今年3月に外部に委託して作られた「都市計画道路に関する検証報告書まとめ」というもので、小金井市のHPに6月10日に公表されています。しかしこれが市議会で説明されたり、資料として使われている記憶がまったくなく、市議さんに確認しても「説明されていない」と言うことなので、市民から確認したところ、部局の説明は「市議会では6月13日にHPにアップしたのでご確認くださいとお伝えしている」とのこと。こんな大事な資料をそんな一言ですませるなんてありえないと言うことでこの問題は5日の議会で追及される予定。
進行に納得できない市民が詰めかける。 |
そして第一部を司会が強引に終わらせようとしたのでまた紛糾。「終わってない。中断である」と言うことを市民と確認してようやく第二部へ。(第一部の説明が終了したとなると、市民への説明は完了したということで、東京都に報告するということになるのでそれは認められません。この検証にはまだまだ問題があり、それについてしっかり意見する必要があります)
第二部は撤回した市長報告についての説明と謝罪と市民との意見交換なのかと思ったら、これまた部局が長々と2路線について説明。市長からの話も市民の質疑も短く、第二部も時間切れ。
明日に持ち越しです。
今日は「はけと野川の文化祭」でもお世話になった高槻成紀先生も出席してくださり、意見を言ってくれました。「市長選挙で道路反対を公約にされたことに共感して私は市長報告の前に武蔵野公園の自然の大切さについてレクチャーした。あの場所は小金井市だけでなく東京都にとっても宝であって壊してしまったらもとには戻らない。
この歳になって振り返った時、自分は自分がこうだと決めたことは変えずにこれまで生きてくることができてよかったと思っている。白井さんは考えを変えても変えなくても責められる立場なのだから、どうせ同じなら自分の考えを貫いていった方がよかったのにと思う。前言を翻さなくてよかったと思ってほしい。市長さんはリーダーとしてここの自然を残すべきということをしっかり考えてほしい。誠実に対応してください」
と話されました。とても良いお話だったと思います。
高槻先生 |
ですが、市長からは「3・4・11号線の必要性は否めないという考えは変わらない。しかしあの場所の自然は大切だと思うし、自分もとても好きな場所なので、壊して欲しくない。だから積極的に作って欲しいという気持ちにはなれない」と3月からの自分の持論を繰り返すだけでした。
他にも多くの市民から意見が出ました。「公約を破ったのだから信頼関係はもう壊れている。もう信じて欲しいと言われても信じることはできない。出直しをされたらどうか。バトンを渡ししたら違うところに行ってしまったんですから、もうあなたに資格はないんです」という厳しい意見もありました。
時間が足りず、もっと細かく追及していくことはできず、明日以降に持ち越しです。
市民側からの要求として私は「今回の資料の中の市民アンケートはとても答えにくい設問だったと思う。それでも市民の方は答えてくれている。自由記述欄にとてもいい回答がたくさんあるのに、それをひどいまとめ方をしている。明日は自由記述欄を資料として配布してください。市側の説明に無駄に時間を使うのはやめてほしい。私たちは市長と意見交換をしたくてきている。明日は車座集会にしてほしい」
と要望しました。さて明日はどうなるでしょうか。 (報告・横須賀)