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2026年4月4日土曜日

東京都が第5次事業化計画を発表しました。

「東京における都市計画道路の整備方針」第五次事業化計画が3月30日に公表されました。

すでに公表され、パブコメを求めていた案とほぼ同じ結果です。


小金井3・4・11号線 → 優先整備路線(都施行)
小金井3・4・1号線   → 計画内容再検討路線(都施行)
小金井3・4・12号線 → 優先整備路線(市施行)

南北線とも呼ばれる3・4・11号線は、小金井市東町の住宅地を通り、南北にはけと野川を分断し、武蔵野公園の野球場を半分潰す道路計画ですが、これまで通り「優先整備路線」となり、造られる可能性が濃厚となりました。
東西線とも呼ばれる3・4・1号線は、連雀通りからムジナ坂ではけをつらぬき、二中や小金井神社の南側を通って小金井街道とも交差して、新小金井街道まで行く計画でしたが、こちらは「計画内容検討路線」に格下げされました。これは決して「中止」になったのではなく、計画内容をさらに検討して造るかどうか考える路線になっただけで、検討とための予算が今年度も計上されているそうです。計画がまったく白紙になったとは考えないでください。
そして新たに小金井市が希望していた市施行路線3・4・12号線も優先整備路線となりました。緑中央通りをまっすぐに南北に五日市街道まで貫くために造られる道路です。

東京都全体で228路線が優先整備路線に決まりました。

12月末にスタートし、1月末まで募集されていたパブリックコメントの結果も発表され、10年前と同様に小金井市の2路線に対するパブコメが圧倒的だということがわかりました。

パブコメ提出数 3,417件(2,883通)
内小金井市在住者の割合 29%


個別路線に関する意見
小金井3・4・1号線 124件(意見全体の3.67%)
小金井3・4・11号線 750件(意見全体の21.95%)
小金井3・4・12号線 64件(意見全体の1.87%)

武蔵野公園・野川公園周辺への意見 166件
小金井市内の道路全般についての意見 90件

10年前の2016年のパブコメの総数を改めて書くと、パブコメ総数は4126件(2862通)で、その内訳をみると小金井3.4.1号線は1081件(推進要望は24件、廃止見直しは1057件)、小金井3.4.11号線外は1030件(推進要望は46件、廃止見直しは984件)でした。他の意見の多い路線でも200件程度。半数を超えるパブコメが小金井の2路線へのものでした。
3・4・1号線が案の段階で、優先整備から計画内容検討路線になっていたことで、3・4・1号線の沿線の方からのご意見が今回はそのまま減ったと思われます。
しかし3・4・11号線への反対の声は、10年前は全体数の26%で、今回とは約5%の差です。10年経っても5%程度しか減らしていないというのは、まだまだ反対の声がかなり根強いとみてよいと思います。

小金井市は市議会はしっかりと「2路線を優先整備としないことを求める意見書」を市民団体からの陳情をもとに賛成多数で可決し、東京都に意見書を提出しています。その一方で白井亨小金井市長は、道路の中止・見直しを公約にして当選したのに、2025年に突然「道路の必要性は否めない」と道路建設を容認する市長報告を発表し、賛成に転じてしまいました。
この市長の意見が、東京都が優先整備にしやすい環境を作ったことは否定できません。あくまで東京都施行の道路ではありますが、地元首長の反対が強ければ、東京都もなかなか造るとは言えないからです。本当に残念なことだと思います。

私たちはこの結果が出ても、これまで通りにはけと野川のあるこの自然環境を守るるために声を上げていく、基本姿勢は変わりません。
引き続きよろしくお願いいたします。

小金井市ホームページ
https://www.city.koganei.lg.jp/shisei/seisakukeikaku/machitoshi/machizukuri/tosikeikakudouro/tokeidouhousinn.html

パブコメ結果は、東京都建設局ホームページ「パブリックコメント結果の概要と対応」
https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kotsu_butsuryu/doromou/keikaku_doro/seibihoushin0330





2020年6月25日木曜日

『東京新聞』の取材を受けました。

東京都知事選が始まっています。投開票日は7月5日です。
『東京新聞』は都知事選についての考えをいろいろな活動をしている都民に聞く連載の中のひとりとして、はけ文代表の安田桂子が取材を受けました。ぜひお読みください。











2019年11月23日土曜日

【小金井市議会議員補欠選挙】都市計画道路についてのアンケート公開!!

はけの自然と文化をまもる会では、小金井市の市議会議員補欠選挙に合わせて予定候補者の方々にアンケートを実施しました。清水がく候補、水谷たかこ候補、(到着順)にアンケートをお願いし、回答いただくことができましたので11月22日に集計し、本日(23日)公開いたします。



2019年11月18日月曜日

【小金井市長選挙】都市計画道路についてのアンケート公開!!

はけの自然と文化をまもる会では、小金井市の市長選挙に合わせて予定候補者の方々にアンケートを実施しました。西岡真一郎候補、森戸洋子候補、河野律子候補(到着順)にアンケートをお願いし、回答いただくことができましたので11月17日に集計し、本日(18日)公開いたします。







2019年7月25日木曜日

東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針(案)


東京都は未整備の都市計画道路について検証結果を公表し、パブリックコメントの募集を開始しました。


膨大に存在する東京都の都市計画道路を対象としたこの方針案を読み込むのは容易ではありません。対象とされる身近な路線を確認しようとしても、地図には現道の記載がないため、現状がどうなっているのかまったく分かりません。

↓↓↓一例:検証対象を示した地図(小金井市)
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kiban/tokyo/pdf/draft_60.pdf


今回、はけ文では独自に、検討対象となった路線を示す地図を作成しました。小金井市域のみなので全体のほんの一部になりますが、近隣の方はぜひご覧になってください。
国分寺崖線を分断する2本の都市計画道路(小金井3・4・1号線及び小金井3・4・11号線外)は、優先整備路線に選ばれているため、対象になっていません。





〈都による「計画の見直し」の実態〉

国土交通省は各地方自治体に対し、未整備の都市計画道路の見直しを指示しています。それを受けて東京都は、「社会経済情勢の変化や道路に対する都民ニーズを踏まえ、都市計画道路の不断の見直しを行っていきます」と、第5章「今後の進め方」で力強く宣言していますが、その実態が問題です。

今回東京都が「検証した」とする4つの項目は、地域性を考慮せず、道路の機能性に機械的に照らし合わせただけのものです。その結果、ほとんどの路線が「計画の見直し対象にならない」という結論とされています。地域住民の目から見れば代替となる道路が存在していたとしても、まったく考慮されていません。

〈優先整備路線は対象外〉

未着手でもすでに優先整備に選ばれている路線は対象外とされ、その根拠は示されていません。都立武蔵野公園を分断する「小金井3411号線(外)」は「都市計画公園等との重複」の項目に当てはまりますが、第4次事業化計画に選定されているため、見直しの対象になりません。

方針案の検討体制の説明も極めて不十分です。パブリックコメントの周知にも熱心とは到底言えません。ほとんどの市民が知らないところで、知らないうちに「検証した」「住民の意見を聞いた」という既成事実が積み上げられ、実行に移されるのです。





〈パブコメを送ろう!〉

今後について都は、「皆様からの御意見を踏まえ、『東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針』を、本年中を目途に策定していきます」としています。

これまで都が真摯に「皆様からの御意見をふまえ」たのかはなはだ疑問であり、残念ながらこれまでの実績から今回も形ばかりの意見募集となる恐れが濃厚です。

しかし、市民の意見が公的な記録に残る大切な機会です。少しでも「おかしい」と思う方は、ぜひ意見を書いて都へ送ってください。

「パブコメが周知されていない」「地図が不親切すぎる」「当該住民に知らせるべき」「検証の仕方が機械的過ぎる」など、簡単な表現で十分です。
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基本方針(案)に対する御意見・御提案の提出方法
 基本方針(案)に関する御意見・御提案を募集いたします。主な御意見について、ホームページなどで公表することがあります。様式は自由です。可能な限り、お住まいについてお知らせください。

<募集期間> 
令和元年812日(月)まで
<提  出  先>
1.      窓口・郵送 〒163-8001 東京都庁 東京都都市整備局都市基盤部街路計画課
2.      FAX   03-5388-1354
3.      メール   S0000179@section.metro.tokyo.jp



〈あなたのそばにもきっとある〉

東京都にお住まいの方は、ぜひご自宅のある地域の地図をチェックしてみてください。この地図だけでは分からないので、都市整備局の都市計画図も合わせてご確認ください。

↓↓↓各検証項目の検証結果の位置及び一覧表


↓↓↓東京都都市整備局 都市計画情報 ポータルサイト

※サービス利用条件に同意すると、詳細な都市計画図を閲覧することが出来ます。

「え!ここも計画線が引かれているの?」と驚くほどに縦横無尽に都市計画線が張り巡らされ、そのほとんどすべてが時期はともかく実行にうつされようとしています。そしてほとんどの人がその事実を知りません。


将来は交通量の減少が予測されるばかりではなく、人口減少により既存のインフラの維持・管理すらもむずかしくなることが懸念されます。新規の道路をあくまでも「必要」と位置づける東京都の姿勢こそ見直すべきではないでしょうか。市民が感じる普通の感覚を、パブコメを通じて東京都に伝えましょう。

2019年3月29日金曜日

「意見交換会の続行を」小金井都道計画めぐり参加者有志、要望書を都に提出

昨日、意見交換会参加者有志10名が要望書の提出に都庁に出向きました。意見交換会参加者で、ジャーナリスト斉藤円華さんから報告いただきました。

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東京都が小金井市内に計画している都道3・4・11号線をめぐり、都が主催する意見交換会の参加者有志が3月28日、会の継続を求める要望書を小池百合子都知事宛てに提出した。

提出した要望書



意見交換会は都建設局が住民から公募等で参加者を募り、2017年11月から実施。3回目となる今年2月の意見交換会で、都側は意見交換会の打ち切りとオープンハウス(出入り自由なパネル展示形式の住民説明会)への移行を表明していた。

「検討する」と都建設局幹部

要望書は意見交換会に参加した住民50人中35人が賛同。提出は山内れい子都議(東京・生活者ネットワーク、国分寺市・国立市選出)が仲介した。参加者有志代表の安田桂子さん(はけ文代表)が、都庁本庁舎(新宿区)で都建設局の細見明彦・道路建設部計画課長に手渡した。

要望書の中で、意見交換会を打ち切るとする都の姿勢に対して参加者有志は「『都が望んだ形での意見交換会とならなかったため』との理由は、あまりに一方的で到底納得できない」と主張。都道計画の事業化に向けては「誰もが納得できるプロセスを経る必要がある」として、住民との話し合いの継続を都側に求めている。

意見交換会をめぐっては小金井市の西岡真一郎市長が3月11日、継続の検討を小池都知事に要望。また27日には小金井市議会では、意見交換会の継続に向けて市長が迅速に対応するよう求める決議が全会一致で採択されたばかりだ。

要望書を受け取った細見氏は「より多くの住民の意見を聞きたい」として、オープンハウスを実施する意向自体は変えなかった。

その一方で、「都知事からは『丁寧に対応するように』と指示されている。意見交換会の経緯は報告を受けており、市長や市議会からの要望は認識している」とした上で「意見交換会(の継続要望)について考えなければいけない」と述べ、庁内で検討することを明言。何らかの回答を文書で示す旨を約束した。


都建設局・道路建設部計画課長(左)に要望書を手渡す安田桂子さん

地元都議は仲介せず

参加者有志は当初、要望書提出の仲介を小金井市選出の辻野栄作都議(都民ファーストの会)に打診したが、辻野氏はこれに応じなかった。その理由として辻野氏は、「『都道計画に反対している』と市民に誤解される。自分は中立な立場で、私が動いても計画が変わるわけではない」などと安田さんに話したという。

「都議という立場には、住民と都政をつなぐ役割を期待している。要望書を届けるにも、都議の動き方一つで都の対応もまるで変わる。辻野氏にそうした役割を期待できないとすれば、小金井市民にとって存在意義はありません」と安田さん。記者は28日、辻野氏に電話取材を申し入れたが、辻野氏は「文書での質問でなければ答えられない」と話した。

今回、住民の声が市長と市議会を動かし、意見交換会の打ち切りにこだわる都の姿勢をも軟化させた形だ。今後、もし都が「より多くの住民の意見を聞く」にしても、それが「計画決定ありき」を補強するものであってはならない。住民と都が建設的に議論できる場としての意見交換会の継続が必要だ。



斉藤円華(ジャーナリスト。市内在住、はけ文会員)

2019年3月1日金曜日

意見交換会は打ち切り!! 市長の対応を問う

2/28小金井市議会本会議で、都市計画道路問題に関する質疑が行われました。
以下に白井とおる議員と、坂井えつ子議員の質疑で判明したことを記します。

意見交換会の告知が遅れた理由は、嘘だった!!

2/8に行われた都主催の“意見交換会”。開催のお知らせが開催の約2週間前と遅かった理由について、都は意見交換会の場で「開催場所の手続きの都合」と弁明したが、昨年12/18に市に会場確保の要請があり、翌12/19には会場を確保、年明けの1/15に、都から市へ意見交換会実施の連絡があったことが、市の答弁で判明。都の弁明は事実ではないことが明らかになりました。

オープンハウスとはどんなものか?

都は「お互い(都と住民側)にメリットがない」として意見交換会は強制終了し、オープンハウスで住民の意見を聞く、としていますが、オープンハウスとはパネル展示や資料の配布などで、幅広く事業への理解を深めるために開催するもので、可否について意見を聞くためではありません。都によると議事録として残すか不明、意見についてフィードバックや見直し検討するかも不明。事業化を進めるためのものであることは明白です。


市長は、傍観するだけなのか

2/12に意見交換会の報告を受けた市長は、意見交換会は継続の必要性があると考え、部局に文書の作成を指示した。年度内には自ら小池都知事に渡しに行けるよう調整中、しかしまだアポは取れていないということが分かりました。これに対して白井・坂井両議員は、意見交換会の報告を受けて、すぐに電話で都に意見を伝えるべきだったのではないか、と市長の対応を疑問を投げかけました。

白井議員は、「年度内にというが、非常に遅い。都は環境現況調査※の予算を計上し、事業化へ向けて動いている。機を逸すると取り返しのつかないことになります。この2路線が優先整備路線に選定される前に、市長が都に出向いたのが2016年3月22日。時すでに遅しで、3月30日に優先整備路線として公表された経緯がある。本当に継続してほしいならすぐ電話するはず。市長は口だけだ。1日でも早い対応を求めます!」と厳しく指摘しました。



※環境現況調査とは
既存の文献・資料などを収集・整理し、実施想定区域とその周辺の自然的・社会的な環境について、地域特性に関する情報を把握するもの

2019年2月17日日曜日

第3回「意見交換会」レポート

「もう意見交換会はやりません」!?
小金井都道問題、3回目の「意見交換会」も不成立に

斉藤円華(市内在住・ジャーナリスト)


東京都が小金井市内に建設を計画している都道3・4・11号線をめぐり、都建設局が主催する住民との「意見交換会」が2月8日(金)夜に市商工会館で開かれた。

おととし2017年11月、昨年1月に続き「3回目」となった今回。都は「(そもそもの計画の必要性について議論を求める)住民との立場は平行線。意見交換会では都が求める結果が得られなかった」として、一方的に同会の打ち切りを宣言した。過去2回に続いて今回も不成立に終わった形だ。都は今後、意見交換会ではなく「オープンハウス」形式の住民説明会を行っていくという。

■住民「この1年、何してたんですか」

「この道路は本当に必要なのか」「計画決定のプロセスが不透明だ」「地域が分断される」「はけと周辺の環境が壊されるのでは」「(計画決定した)都市整備局が出席しなければ話し合いにならない」。これまでの意見交換会、そして昨年3月に2回開かれた住民説明会では、多くの出席者が今回の都道計画に対して疑問の声を上げてきた。

中でも計画決定のプロセスをめぐっては、大きな問題点が指摘されている。計画承認に関する旧建設省内の文書(1962年)で、本来なら建設大臣以下の関係閣僚らの決裁印が必要なのに、「戦時特例」でそれらが押印されていないのだ。敗戦から17年も経った平時に、「戦時」の「特例」にもとづいて決裁されるというのは、常識的に考えれば十分おかしな話だろう。

住民側は当初からこの問題点を指摘。今回も「(正規の手続きに沿った)文書を示せ」と迫ったが、都は「当時の法令に基づき、適切に処理したものと認識している」(配布資料)と、歯に物がはさまったような回答をするのみ。不備のある手続きだとの自覚があるのか、「法にのっとった手続きで、全く問題ない」と言い切ることもしない。煮え切らない都の態度に住民からは「この1年、一体何をしてきたんですか」との声も上がった。

「そもそもこの道路は必要なのか」。3回目の
「意見交換会」も住民から厳しい質問が飛んだ。

 都がこのかん新たに行なったことといえば、昨年11月から12月にかけて実施した交通量調査がある。今回、都は「平成27(2015)年の交通センサスよりも詳しく調べた」と説明。しかし平日12時間で比べると、例えば連雀通りでは7273台(平成27年交通センサス)だった交通量が、今回の調査では同区間の両端の交差点でそれぞれ6665台、7240台となっている。

つまり過去3年で、交通量が目立って増えたとは言えないのだ。他の調査地点を見てもせいぜい横ばいで、見ようによってはむしろ減っている。また休日の交通量に関してはセンサスのデータがないため、過去と比較できない。

一方、細街路(さいがいろ、いわゆる「抜け道」などを含む細い路地)で通過車両のナンバープレートを記録して12時間の交通量を調べる調査では、「抜け道」利用の交通量が休日で67%に達する地点(連雀通りと〈二枚橋の坂の市道〉との交差点)もある、との結果が示された。

しかし、これも過去のデータがなく比較ができない。また、交通規制の方法によって「抜け道」利用がどう変化するのかも不明だ。そもそも、仮に抜け道利用を完全に防いでも3割強の車両通行は残るとも読め、ともあれ、このデータを都道計画実施の裏付けとするのは苦しい。

「道路の必要性を検討するために交通量調査をするのが本当では。『都道を作る』と結果を決めてから調査するのは順序が逆だ」との住民の発言がすべてを物語っている。

ちなみに今回、意見交換会の開催通知が届いたのが3週間前、市報に開催告知が載ったのはたった1週間前。交通量調査結果などの資料送付にいたっては直前ギリギリの2日前という不手際ぶりだ。調査結果をめぐって、都は住民からの質問や追及がよほど嫌だったのだろうか。それにもかかわらず傍聴席は立ち見も出る盛況ぶりで、この問題への住民の関心の高さを改めて印象付ける結果となった。

■都には都合のいい「オープンハウス」

「これまでの意見交換は、(事業を前提にするという)われわれが目的とする形では実施できなかった」「計画の見直しについての意見交換はできない」「優先整備路線なので、計画を棚上げにする議論はするつもりもない」(都建設局・事業化調整専門課長)

都としてはあくまで計画実施を前提に、その方法について住民と意見交換したかったが、それができなかった。小池都知事が言う「丁寧な対応」は計画の実施が前提であって、原点に返って必要性を検証することは含まれない、ということか。

都は「今後、オープンハウス型の説明会を開催する」と説明。一般にオープンハウスでは、出入り自由な会場に説明パネルなどを並べ、配置された職員が来場者に事業計画を個別に説明する形をとる。

その理由について配布資料で「より多くの方々と個別にお話ができ、様々な意見を伺うことができる」とするが、「意見交換」という文言は注意深く避けられている。行なうのはあくまで「説明」であって、意見交換や議論が目的でないのは明らかだ。

「オープンハウスで、都にとって都合の悪い情報は示されるのか」「都合の良い説明しかしないのではないか」との住民の意見に、「事業の必要性について丁寧に説明する」と都担当者。これには筆者も「じゃあ、都合の悪い情報は雑に扱う(または無視する)ってことか」と笑ってしまった。

住民からは、「オープンハウスと並行して意見交換会も続けてほしい」「意見交換の場で、都職員も交えて少人数でテーブルを囲み議論する『グループセッション』も取り入れては」との意見も挙がった。しかし都は「ご意見として伺う」と話すのみ。一方的に話し合いの打ち切りを宣言した都が、これらの意見を今後に反映させる可能性は低いと言わざるを得ない。

会場閉館後、話し合いの継続を求める住民が会場
の外で都担当者らを引き止めた。午後10時頃


■「錦の御旗」を得られず

さて、私は過去3回の「意見交換会」に住民の一人として参加したが、小金井市都道計画をめぐって都は住民合意の取り付けに失敗したことが、今回の「話し合いの打ち切り」ではっきりした。

行政が事業を進める上での「住民参加」の手法の一つとして、まず町会長など地域住民の代表者らを集めて意見交換会を行なう。ここでの合意を(形式的にであれ)取り付けた上で、次に住民説明会へと進む段取りだ。

こうすることで行政は「すでに地域住民代表の理解を得ています」という「錦の御旗」を掲げ、住民に事業の正当性をアピールできる。ところが今回、都は「意見交換会」で、この「錦の御旗」を得られなかったのである。

「地元町会長として申し上げる。市長にも伝えてほしいが、町会としてこの都道計画には賛成するわけにはいきません。地域コミュニティが真っ二つに分断される。また、児童通学路も分断する危険な道路だ。さらに災害時、いっとき避難場所の中学校へ避難するのに、わざわざ(都道計画で)新たにつくられる橋を通る必要がない。

原点に立ち返れば、この計画は違法だ。違法を都がやっていいわけがない。計画はいったん白紙にして、都市計画新法に基づいて改めて住民の意見を聞いたり、地元の意見を聞いたりして計画を作り直すべき。そうしなければ都民は都職員を信頼しなくなり、都政への信頼感もますます悪くなる」(参加者の住民)

ちなみに、意見交換会は自治体によっては一般住民には知らせずに行なうことがある。小金井都道問題でも当初「意見交換会」は傍聴や取材が不許可だった。それを1回目の当日、住民側が都側に強力に実現を申し入れて解禁させた結果、毎回多くの市民らが傍聴し、過去2回は議事録も公開されている。これは相当に珍しいケースではないだろうか。

計画の見直しや反対が圧倒的多数を占めた事業化決定前のパブコメ、そして今回の意見交換会。事業の必要性と正当性をめぐり、住民からこれだけのミソがついた都道計画である。オープンハウスの場でも、訪れた住民らから疑問や批判が噴出することだろう。それに対して都が一体どんな対応をするのかに注目だ



2018年7月18日水曜日

パブコメを出そう〜東京都は道路行政の在り方そのものを見直して!!

「事業化されている路線も含め、見直しなさい」という国の方針に従わず、どんなに反対があろうとも「必要性を確認した」として、道路整備を押し進めている唯一の行政区が東京都です。
その東京都が、「整備するものは整備し、見直すべきものは見直す」として、「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針中間のまとめ」を発表し、パブリックコメントの募集を開始しました。

小金井市HP
https://www.city.koganei.lg.jp/shisei/seisakukeikaku/info/douroarikatakentou.html

東京都都市整備局HP
http://www.toshiseibi.metro.tokyo.jp/kiban/tokyo/keikakudoro_adviser_matome.html

ただし、優先整備路線は見直しの対象としない、としています。選んだ経緯や理由が納得できるものではないにも関わらず、優先整備路線は決定事項として、粛々と整備を進めるということにほかなりません。

東京都の道路整備の実態が、都民ファーストからかけ離れていることは明白です。50年以上前の計画をそのまま実行する住民無視の道路行政の問題点を直視しないまま、路線別ではないざっくりとした意見募集で、関係住民に直接意見を聞くこともなく、平成30年度末を目途に計画変更等の対応方針を「東京における都市計画道路の在り方に関する基本方針」として策定するとしています。

パブコメ終了後、都の「都市計画区域マスタープラン」は改定され、各市区町村の「区市町村マスタープラン」は、都が決定した方針に基づいて定められることになります。わたしたちのまちづくりは、行政が策定した「マスタープラン」に基づいて行われます。マスタープランに市民の意見を反映させるために、パブリックコメントはとても重要です。
東京都に公式に物申す数少ない機会です。ひと言だけでも出せば一通と数えられ、関心の高さを示すことが出来ます。


〈意見の例〉
・優先整備路線についても、見直しの対象とするべき
・各路線の必要性についての検証を、オープンな場でおこなってほしい
・関係住民へ計画の告知や説明を、早期の段階で行ってほしい
・道路をつくることが目的化している都行政の在り方そのものを、都民ファーストの視点で根本から改めるべき
・何十年も着手されない都市計画道路を事業化する際は、地方自治体の議会の承認を必要とするべき


●募集期間
平成30年8月10日(金)まで
提出先
• 窓口・郵送 〒163-8001 東京都庁 東京都都市整備局都市基盤部街路計画課
• FAX   03-5388-1354
• メール   S0000179@section.metro.tokyo.jp

●お問い合わせ先
都市基盤部 街路計画課 街路計画調整担当
(直通) 03-5388-3379
特別区・26市2町・各区市町の窓口

2018年4月2日月曜日

「費用対効果の試算なし」に住民あぜん 小金井都道計画説明会レポート

3月25日(日)、3月26日(月)の2日間、はけと野川を分断する都道3・4・11号線の整備に向けた説明会が小金井市立南小学校体育館にて開催されました。
25日は午後2時からということで、体育館いっぱいの市民が集まり、東京都の概算発表では200名、26日は平日の夜7時からだったので約100名の参加がありました。
(正確な参加人数は4月中頃に東京都のHPに発表されます)

市民でいっぱいの体育館。紅白幕があるのは卒業式と
入学式の間の時期に体育館を借用したから。


説明会の様子を、はけ文会員でジャーナリストの斉藤円華さんに報告していただきました。ぜひお読みください。

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小金井都道計画(3・4・11号線)にかんする東京都建設局主催の住民説明会が3月25日(日)、26日(月)に市内の東小学校で行なわれた。都は都道建設の目的として渋滞解消や防災などを強調し、工事にともなう環境配慮も説明。しかし参加した住民とのやり取りの中で、それらの主張がきわめて根拠に乏しいことがわかった。


■計画の無根拠さが次々明るみに

説明会で都は3411号線を整備する必要性として、これまでと同じく●広域道路網の整備●周辺道路の渋滞緩和●クルマの抜け道の交通量抑制による良好な居住環境●防災対策、を挙げた。

これに住民からは、「ネットワーク(広域道路網)の整備ありきで、何のためにという住民の視点が抜け落ちている」「交通量調査では交通量が減っている箇所もある」「マイカー保有台数は減少傾向。都道が出来るのはだいぶ先であり、その頃には交通量が減る可能性もある」「50年以上前の道路計画。防災対策は後付けの理由だ」「必要性の論理をしっかり示して」などと反論が相次ぐ。

ところが都は、こうした意見を説得できるような説明をせず、「将来的には交通量は減るのは事実だろうが、都の持続的発展のためにこの道路は必要と考えている」(都建設局課長)などと言うばかり。そもそも交通量が今後減るならば、巨額の税金を投じ、住民に大きな負担を強いてまで今回の都道を作る必要があるのか。

また、「今回の都道計画にはいくら建設費用が掛かるのか。概算でもいいから示して」との住民意見にも、都は「費用は持ち合わせていない」。そもそも論は徹底して回避しつつ、「住民の理解を求めたい」と言いながら都道計画をごり押しする都の姿勢がこの場でも際立った。

都道説明会に臨む東京都建設局の出席者。


ちなみに都は3411号線ができれば、いずれも広域避難場所である小金井公園と武蔵野公園が結ばれることで「地域の防災機能が上がる」という。しかし、それを裏付ける根拠はやはり都から示されない。「後付けの理由だ」と言われても仕方がないだろう。「環境配慮」も、都環境局などとの協議を経ていないことが21日の回答説明会でわかっている。

住民と都のやり取りの山場は2日目に訪れた。住民の1人が「都として今回の都道計画の必要性を検証したのならば、費用対効果の試算を示してほしい」と迫ると、何と都はこれについても「持ち合わせていない」と回答。会場は騒然とし、質問者も「この計画は数字も何もなく決めたのか。都は私たちに『理解して下さい』と繰り返すが、数字も何もなければ理解しようがない」と呆れたように話した。


■強引な進行にヤジ轟々

こんかいの説明会で目立ったのが、都の強引な進行だ。概要説明はスライドと録音した音声で行ない、住民から「そんなのおかしい」「納得できません」などと異論が出ても止めない。また、質疑応答は1時間だったが、発言を求めて多くの住民が挙手していたのに、司会は「残り3人で打ち切ります」。会場撤収などの事情はあったにせよ、時間が短かすぎたと言わざるを得ない。

さらに、都の説明に納得できない住民のヤジには「静かにしてください」と繰り返すのみ。すでにふれたように、都の説明は「決定ありき」で、その根拠が住民に十分示されていたとはとても言い難い。そのため、住民の不規則発言が相次いだのはやむを得ないことといえた。それを無理やりねじ伏せて議事が進む様子は、今回の都道計画のずさんさを際立たせているように見えた。


都建設局の事業化調整専門課長(左)と工事第一課長(右)。
このほか課長代理も随時発言した。



■その時市長と都議は? 問われる小池都知事の「公約」

パブコメで2000通以上の意見が寄せられ、市議会では「計画見直しを含めた話し合いの場を求める」とする意見書が全会一致で採択されている(※)、小金井都道計画。環境や住民への影響など、市民の関心は非常に高い。市民の代表である小金井市長、小金井市選出の都議会議員は説明会に足を運んだのか。電話で確認してみた。

市長は会期中の市議会への対応のため、との理由で2日間とも欠席。都議は「都建設局から報告は聞いている。(私とは)面識もなく、都道計画は微妙な問題のため出席したかどうかは会って話したい」と話し、出欠を明らかにしなかった。

公人である都議が、公の行事への参加について「面識がない」などとして事実確認を避けるのは、一体どうしたことか。私の周囲で、会場で都議を見かけた人はいなかった。やはり電話で都議に問い合わせた人によれば「参加していなかった」という。

首長や議員が現場に足を運ばず、行政担当者の報告のみを聞くとすれば、行政のフィルターで選別された、あるいはバイアスのかかった情報しか耳に届かない懸念がある。

いずれにせよ、住民の関心が高い都道計画をめぐり、住民の代表である首長や議員がどう振る舞っているのかを、随時チェックする必要がある。都道計画に限らず、地域が抱える問題の解決に向けてどんな仕事をしているかは、次の選挙でだれに投票するのかを決める重要な判断材料となるからだ。

ところで選挙と言えば、思い浮かぶのが小池都知事だ。小池氏は、都知事選での住民アンケートに次のように答えていた。

「とりわけ地元から強い疑義が提起されている路線を実際に巡視し、地域住民の皆様とも対話し、優先整備路線に位置付けることが不適切だと判断される路線に関しては、大胆に見直しを進めていきたい」

この公約はいまだ果たされていない。小池氏は「実際に巡視」せず、都建設局は「地域住民の皆様とも対話」せずに「理解して下さい」と繰り返すばかりだ。説明会で、小池氏のアンケートについて質した参加者は、続けて次のように訴えていた。

「アンケートの回答を見て、都道計画について真摯に考えていると思い小池氏に投票した。それが都の検討だけで方針を変えて計画を進めるのであれば、今後は都知事の発信する内容をすべて疑ってかからなければならない。(現状では)ただ票を集めるために選挙では調子のいいことを言っていた、と思われても仕方ない」。言いっぱなしは許されない。

(※)2017年9月と12月。また、都道説明会終了後の2018年3月28日にも3回目の意見書が採択された。いずれも全会一致。

               
                斉藤円華(市内在住・ジャーナリスト。はけ文会員)


2018年3月14日水曜日

都庁で「都市整備局」からの説明会が開かれます。

意見交換会への出席を頑なに拒んだ都市整備局が、
建設局とともに市民へ説明する場が開かれます。
またとない機会です。
みんなで都庁に乗り込みましょう〜!!!
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質問に対する回答説明会
3月20日(火)
11:00-12:00
(10:30から下記会議室で事前打ち合わせを行います)
会場
都庁・議会棟2階 第2会議室
(議会棟入口で市民の会世話人が案内致します)
都・出席者
●都市整備局街路計画課・課長、及び課長代理2名
●建設局計画課・課長、及び課長代理2名
会場/都庁議会棟2階第2会議室
主催/都市計画道路を考える小金井市民の会
市民の会が東京都に提出した質問状に対する回答説明会が開催されることになりました。 昨年7月に東京都に提出した市民の会からの質問に対して都からは 8月31日に都市整備局 と建設局の連名で回答があり、両局は後日、回答説明会をおこなうと表明していました。しかしながら、突然の都議選と総選挙等で説明会は延期になっていました。その後、都側は回答説明会の開催を拒んでいましたが、2月26日の市民の会の「意見交換会への抗議声明」提出と抗議の面談及び、同日の都議会会派訪問での回答説明会実現の協力要請の結果、都市整備局の担当者も出席する回答説明会が行われることになりました。
どなたでも参加できます。みんなで参加しましょう!
人数制限等は一切ありません。


2018年3月11日日曜日

都市計画道路3・4・11号線外の説明会について東京都が正式告知しました。

ギリギリまで日程と時間を発表しなかった東京都。ついに正式な時間が発表になりましたのでお知らせします。

3・4・11号線 整備に向けた説明会
時 :2018年3月25日(日)14:00-15:30
   2018年3月26日(月)19:00-20:30
会場:小金井市立南小学校体育館
主催:東京都建設局 道路建設部計画課


今回の説明会について「意見交換会の内容を広く情報提供するとともに、小金井 3・4・11号線の概要説明と参加される方々との意見交換を行う説明会」と東京都は言っていますが、東京都が2回開催したと言っている意見交換かいは参加している公募委員の多数はこの意見交換会は成立していないと考えています。「道路は作る」ということが大前提の意見交換会で今度開かれる説明会も東京都はその前提で説明するでしょう。
この道路について意見を言いたい方は最大の機会です。ぜひいらして東京都に思いをぶつけてください。「意見なんて言えない」と思われる方も傍聴者が多くいることもとても大切なことですので、ぜひぜひ南小体育館に御集りください。
よろしくお願いします。