2026年3月13日金曜日

武蔵野公園「多様な生物が生息する都立公園づくり事業」完成報告会に参加しました。

令和3年度に実施された武蔵野公園に係る市民団体を集めて行われた意見交換会にて武蔵野公園の「多様な生物が生息する都立公園づくり事業」について出された意見をもとに、東京都が行った事業の工事が終了し、東京都から指定管理者へ引き渡されたということで、工事完了後の現場を見ながらの説明会がありました。

意見交換会で意見を出した市民団体、4団体が参加しました。東京都の担当者と武蔵野の公園パートナーズの方々の案内で、公園内を実際に歩きながら現場を確認しました。

最初に苗圃の南側に新しく作られた池を見学。トンボ、両生類、鳥のために作られた池で、私たちが見ている時に早速ヤマガラが飛んできて水を飲んでいました。
水は井戸を作って手動で汲み上げるシステムで、定期的に見回って水を入れているそう。高いフェンスで囲われているのは、人が入ってしまわないように高くしたとのこと(普段は鍵がかかって開けられないようになっています)、人が落ちても危ないし、ザリガニなどの外来種を入れられる危険性もあるとのことでした。
参加者からは「ラインセンサスでも鳥が水辺にきている様子が観察できている。私たちの要望を実現してもらえてとてもよかった。ただフェンスが高すぎて観察しにくい。」との声がありました。
ヤマガラ、カワラヒワ、イカル、シジュウカラ、メジロなどが観察されているそうです。


見えにくいですが汲み上げ井戸。
水はドボドボ入らないよう自然に
染み込むように入るようになっています。




東八道路沿は、鳥が隠れられる茂みを作るために植樹、多摩霊園から飛んできた鳥が隠れながら過ごせるようにしたと報告がありました。

わかりにくいですが、低木が新たに
植えられています。


免許試験場沿いにエコスタックを新設。枯れて伐採した木を活かして、木組みをして中に落ち葉を入れて作った。カミキリムシなどが住んでくれるのでは。虫が増えれば鳥やネズミも来るはず。



はらっぱにあったモトクロス場だったところは、現在は閉鎖管理中で、腰くらいの高さの草地になる予定。はらっぱは通念でイベント利用などもあるため、どうしても草を短く刈ってしまうことになり、カンタンの営巣地はもっと背の高い草地になっているので、ここは腰くらいの高さにして、様々な環境を作りたいと考えているとのこと。ちがやの種が入った土団子をプレイパークのこどもたちと一緒に埋めたので何年後かにいい感じの草地になることを期待しているとのことでした。

草地が定着するまでは人が入らない方がいいと
のことで、閉鎖管理になっている。数年後には
オレンジの覆いは外せるかもとのこと。


はけの閉鎖管理地。ここは日頃から市民団体のほたる村が管理に関わっていて、下草刈りなどを定期的にやって環境を良くすることに協力されています。ここにぜひ池を作って、カエルなどが卵を産んだりできる環境を作りたいとほたる村からの希望もあり、ここにも池を作りました。野川の水が枯れている今は鳥たちにとっても大事な水辺となっています。

ここにも井戸が掘られて、その水が
供給されるシステムです。

下草刈りをして、茂っていた笹などがなくなり、ナラ枯れのためにコナラやクヌギを数本伐採したため、明るくなったはけの斜面にはキツネノカミソリが群生、ギンラン、マヤランなども増えているそうです。


多摩川線の近くにもエコスッタク。こちらは枝だけで作られていて、キクイムシなどがまず入って、キノコが生えて柔らかくなってきたらクワガタ、カブトムシなども入ってくるのではないかと思っているとのことでした。




最後に参加者から感想をいう時間があり、それぞれ感想を言いました。
「とてもいい工事をしてくれたけれども、ちょっと人工的すぎる感じがしている。もう少し自然に任せてもいいのではないかと思う」「やぶの中の道がつながるような整備をしてもらえるといいと思う」などの意見がありました。また今回は都市計画道路とは無関係な公園整備の説明会でしたが、「本当にいい整備をしていただいてもますけれども、くじら山の横に新たなに駐車場を作ろうとするような整備計画も出ている。これは道路計画とも関連していると思うので懸念している」との意見もあった。はけ文からも「日頃は東京都とは道路問題で対決姿勢になってしまいますが、このような素晴らしい公園整備をしてくれていることは本当に素晴らしいし、こういうこともしっかりと市民に伝えていきたいと思う」とお伝えしました。

昨年工事が完了した放送設備の使用状況についても質問しました。一度テストした後は特に使用していないとのこと。ただ今後、雷や強風などの災害時、そして不審者情報などの注意喚起には利用する予定とのことでした。

東京都の職員の方には「公園整備の皆さんは公園の自然を再生するために本当に頑張っておられます。その一方で道路を作ろうとしていることは本当に残念です」と私たちの気持ちをお伝えしました。本当にこの矛盾のある行政のやり方には納得ができません。
しかしその一方で公園利用者の意見交換会に参加させてもらって、意見を伝えたり自然再生の様子を報告してもらえるのはとてもありがたいことでもあると感じています。これからも引き続き、利用者団体懇談会はコロナで一旦お休みになっていましたが、今後は継続して開催する予定とのことなので、私たちも参加していきたいと思っています。
                                (報告・横須賀)