2022年8月11日木曜日

ムジナ坂上のコナラについて小金井市に要望書を提出しました。

 小金井市の誇る景観のひとつであるムジナ坂。下から上がっていくと登り切ったところの真正面あるコナラの木、このコナラの木が伐採の危機に瀕しています。原因はナラ枯れの原因となるカシノナガキクイムシの虫食いの兆候が見られることがわかりました。

そもそもこの木に虫食いの兆候が発見された経緯は、この木を愛する近隣の方から「ナラ枯れの被害から守りたいので、予防措置を取れたらと思うがどうしたらいいのか」と当会に問い合わせがあり、木の所有者を調べてみると平成の最後くらいに民有地から小金井市の管理に移ったようで、小金井市の道路管理課の管理下にあるということがわかりました。そしてそうこうするうちに虫食いの兆候が見つかってしまったのです。

この木の虫食いを駆除して、保存の道を探れないか小金井市議会建設環境委員会で議員が質問しました。それに対する道路管理課の答弁は「街路樹であることから倒木などで交通の妨げは事故になるようなことになる前に伐採する。ナラ枯れは放置すると被害が拡大するので速やかに伐採する必要がある」という趣旨のものでした。

私たちとしてもナラ枯れがとても早いスピードで広がってしまうものであること、その被害は防ぎたいことはわかっています。しかし市民の方はこの木を守りたくて動いたのに、結果即伐採ということになってしまうのはあまりにつらい決定です。すぐに倒木するような状態ではないですし、数年前までは保存樹木にもなっていた木で、単なる街路樹とはちょっと違うのです。

当会では小金井市道路管理課と環境政策課に要望書を出し、縦割りでの管理ではなく、街路樹も小金井市の貴重な緑と捉えて、両課で話し合って残せる道はないのか検討してほしい。十分な議論を尽くして専門家の意見もさらに聞いて結論を出してほしいことをお願いしました。

いずれにしろ、時間があまりありません。良い結論が出ることを願うばかりです。私たちも一緒に知恵を出していきたいと思います。


ムジナ坂下から見上げたところ。

コナラの木を東側から見たところ。





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