説明会2日目。会場は南小学校体育館。15:30からだったからか、冷房がちっともきかず蒸し暑い。昨日の東小学校は午前中だったから冷えたのだろうか。参加人数も多く、100人は軽く超えていると思われました。
昨日紛糾したので、少しは小金井市側も対策を考え、少し説明を短くするなどしましたが、やはり時間が足りなくなり、15:30にスタートしたのに終了したのは20:00!!実に4時間半・・・途中短い休憩は挟みましたが、お互いによく頑張ったという感じでしょうか。
昨日私から「市民のアンケートの自由記述欄のまとめ方がひどい。ここに市民の思いが込められているんだから、自由記述欄を印刷して次の説明会から配って」と言ったのでそれは追加資料として配布されました。(ありがとうございました)
都市計画道路についてのアンケート結果はこちらでご覧いただけます。31pからの自由記述欄をぜひお読みください。
今回の説明会、第一部は「市施行のこれから選定する都市計画道路を決めるための調査やアンケートの結果の報告」というものです。ここは市施行の話なので、都道の2路線については聞かないでくださいというのだけれども、道路というのは繋がっているし、なかなか理解しにくいのです。
しかし第一部の重要なところは「これから選定する市施行の道路」というもの。これについて私は発言しました。「なんとなく聞き流してしまいますが、現道のないところに道路を作ったり現道を拡幅するのが新設道路なわけです。ということは誰かの家が立退になる。それをこれから決めるという話。アンケートの「市の道路に望むこと」なんていう設問に気軽に答えていたら、自分の家が立退対象になるなんてこともあるわけです。私たちは昔々に都市計画マスタープランが決まる時に3・4・11号線を優先しようなんていう計画だとは知らずに、さらっと通してしまってそれが今になってこんな大変なことになっているんです」
そして「多分次に拡幅しようということになる都道は五日市街道です。3・4・11ができることになったら必ずやることになる。でも玉川上水や小金井桜がどうなるのかとても心配」と質問しましたが、拡幅するとしてもどんな道路になるかはまだ不明という回答でした。
また別の参加者からは「市施行の道路を決めるための資料で、評価が○とか▲とかで書いてあってちっともわからない。どの道路がいいのか悪いのかもよくわからない。将来交通量の推計が書いてありますが、すべてを整備した場合というのは書いてあるけど、整備しない場合の検証結果は書いてない。これでは比較にはならないと思う。」という指摘がありました。
市長は「市施行路線として整備するための道路を選定するために調査して、コンサルにまとめてもらった報告書をみなさんに報告している。これまではその調査の経緯や途中経過は市民の皆様にお示ししてこなかったので、今回はしっかりお伝えしようということでやっています。」と回答。
そしてまだまだ質問は続き第一部もかなり時間が長引きましたが結局終わらず、また中断して第二部へ。
初日はほとんど市長からの発言する時間がなく、市長がなぜ公約を撤回したのかわからないまま終わってしまいましたが、2日目は少しずつ市長からの発言も出てきました。
まずは公約を撤回するような発言になってしまったことの謝罪から始まりました。
「どうして市長公約を撤回したのか」という市民からの質問に「公約を守ろうと思っていたけれども、市長になってから都市計画マスタープランなどですでに決まっている計画を撤回して良いものか、マスタープランは市民も参加して決めた計画だから、変更するのは問題があるのではないかということで、悩んだ結果です。能登半島の地震の様子を見て能登と小金井では様々地形や事情が違うことは承知の上ですが、やはり防災上の観点から命を守る道路は必要と考えました。でもやはりあの場所の自然もとても大切だし、自分もとても大切に思っているので、自然を破壊せずに道路を作ってほしいと考えている」とのことでした。
ちょっと聞くと「なるほど」と思ってしまうような発言ですが、かなり重要な課題を投げかけています。
すでに市の計画として決まっているものについて、市長はどんな公約を掲げても実現はできないということになる。次の市長選に立つ人も、もうすでに決まっている計画に反する公約は出しても無駄だということを言っているのです。どんな無茶苦茶な公約でも当選さえすれば果たされるということになったらそれはそれで大変なことですから、公約がすべてであるとは思わないけれども、白井市長が言っていることは、公約よりも市の計画が最優先ということです。なんのために市長が選挙で選ばれるのか、という根本的な問題にもなってしまうような大きな課題が突きつけられたように思いました。
「さっさと辞職しろ!なんでまだ市長やってるんだ!」という怒号も飛び交う中、東町の地権者の方が「私は白井さんが辞めたらいいとは思っていない。道路を止めることはできるのは白井市長だけです。辞めるのではなく道路を止めると言って公約を果たしてほしい。」と言われたのが印象的でした。
怒鳴ってしまう人たちの気持ちもわかります。もう時間がない。次の第5次計画が決まるまであと数ヶ月。市長の公約撤回で私たちは瀬戸際に追い詰められている。それでも「辞めるのではなく公約を果たしてくれ」と静かに言われる地権者の方の声をしっかりと受け止めてほしいと思います。
道路ができるということは地権者は小金井市から追い出されるということです。ここに住み続けたいと思っても、よほど余裕がなければまた小金井に同じ規模で暮らすことは難しい人も多くいると思います。それでも叫ばず忍耐強く説明会に参加されている地権者の方々がいることをしっかりと小金井市も東京都も感じてほしいと思います。
終了間近のはけ文メンバーの発言「市長報告は撤回されたけれども、道路は作ってもいいというメッセージを東京都に送ってしまっている。今はとても大事な時期。次の整備方針に向けて検討が始まっている。そこに小金井市は参加してこの2路線について何も言ってくれていないと思う。もう時間がない。極めて重要なこの時期に白井市長は容認すると言ってしまった。市民は白井市長を当選させた時と今も変わらずに道路に反対しているんです。都議選の結果を見てもはっきりしている。民意が変わったと市長が思っているなら、2路線についてしっかりしたアンケートを取ればいいじゃないですか。無作為抽出でやったらいいんですよ。民主主義が崩されているという危機感を感じている。9月に意思を表明すると言っているけれども、自分がまだ迷っているなら<市民は反対している>だけでいいですから言ってください。」
市長は「この場では受け止めます」との回答でした。
(報告・横須賀)
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