2025年7月9日水曜日

小金井市が都市計画道路に関する市民説明会を開催します。

 都市計画道路3・4・11号線と3・4・1号線について、白井亨市長は2022年11月、市長選時、小金井市の4つの重要項目への姿勢として下記の4つを示し、それを公約として当選しました。

1、「いのちと暮らしを守る」(コロナ禍だったので)
2、保育園問題は「廃園は撤回。保育行政のあり方を再構築」
3、庁舎問題は「庁舎等の早期建設、混迷状況に終止符を!」
4、道路問題は「都に中止・見直しを求める」


しかし2025年3月末まで、東京都に中止・見直しを求める具体的なアクションができないままでした。そしてついに市長の総合的判断を出すとなった時、突然「道路の必要性は否めない」という判断を出したのです。この段階で「否めない」という判断を出すことは、実質的に「道路建設容認」だと受け取られ大問題になりましたが、この時の市長が出した文書が動物生態学者の方の文章を引用していたのですが、道路を容認する市長報告の中でそれが使われるのは納得いかないという抗議を受けてこの市長報告は撤回することになりました。そして現状は撤回したままということになります。

市長は市長報告を撤回したけれども、今も「道路の必要性は否めない」と考えていているのか、「否めない=道路建設を容認する」ということなのか、それとも今は考えがまた変わったのか…市長の口から直接聞く場がなかったので、これまで多数の市民団体から説明会を開催してほしいという要望が出され、市議会からも出されていましたので、ようやく開催されることになりました。ぜひみなさん直接市長に質問をぶつけて聞いてみてください。

小金井市主催・都市計画道路に関する市民説明会

日時:

82日(土)東小学校 第1:930分から 第2:1030分から

83日(日)南小学校 第1:1530分から 第2:1630分から

84日(月)緑小学校 第1:1430分から 第2:1530分から

86日(水)本町小学校 第1:1730分から 第2:1830分から

87日(木)前原小学校 第1:1730分から 第2:1830分から

いずれも体育館が会場となります。


内容:

 【第1部】将来に向けた市施行の優先的に整備する都市計画道路の選定の参考とするため、3月に実施したアンケートの結果等についての説明

 【第2部】すでに選定されている都施行の優先整備路線(小金井3・4・1号線、3・4・11号線外)に係るこの間の経過と現時点での市の状況についての説明


小金井市のHPからも見ることができます。

https://www.city.koganei.lg.jp/smph/shisei/seisakukeikaku/machitoshi/machizukuri/tosikeikakudouro/tokeidousetumeikai.html



2025年6月27日金曜日

都議会議員選挙2025の結果

 6月22日に投開票が行われた都議会議員選挙。「都議選は参議院議員選挙の前哨戦」なんて言われ方もしますが、小金井市選挙区はまったく違いました。小金井市が抱える重大な課題について、市民が自分の考えで投票するとても大切な選挙だったと思います。

青年会議所主催の「候補者討論会」でも主な争点の一つが「はけと野川を壊す都市計画道路問題」でした。東京都が施工するこの道路を作るべきか否かにとても関心が集まっているということがこのような事前のさまざまな動きからも感じていましたが、実際に選挙結果を見ていると漢人あきこ(現・無所属)の圧勝という結果に終わり、小金井市民の一つの民意が示されました。漢人あきこ候補は「道路には絶対に反対」というのを政策にとても強く打ち出していて、選挙公報にもポスターにもHPにも目立つようにわかりやすく掲げています。これでは「道路に賛成、ぜひ作って欲しい」という人が投票する可能性はほぼないのではないかと思われます。ということは投票した人全体の43%が漢人候補に投票し、43%が「はけと野川を壊す都市計画道路はいらない」と思っていると言っても過言ではないと思うのです。
もっと言えばすけだ雄也候補もはけ文の候補予定者アンケートによると道路建設には反対しています。でもすけだ候補は道路問題を政策の中に挙げておられないので、すけだ候補の「11.1%も皆、道路反対」というのは言い過ぎです。でもその中の数%は道路反対かもしれません。

道路が優先整備路線になってからまもなく10年。もう諦めムードなのかなと思ったりしていましたが、イヤイヤまだまだ小金井市民は道路が中止になることを諦めていないと感じましたし、はけと野川、武蔵野公園の環境を愛している方が本当に多いと感じました。



2025年6月4日水曜日

2025都議会議員選挙・立候補予定者へのアンケート実施しました!

2025年6月22日投開票で都議会議員選挙が実施されます。

立候補を予定されている4名の方に都市計画道路小金井2路線についてアンケートを実施しました。皆様からご回答をいただくことができました。ご協力いただき誠にありがとうございました。

都市計画道路3・4・11号線外と3・4・1号線は、どちらも東京都が施工する道路なので、小金井市選出の都議会議員がこの道路についてどういう考え方を持っているかはとても重要です。ぜひ投票の参考にされてください。


立候補を予定されている方は以下の方々です(50音順)

自由民主党(新) 大澤つとむ氏

無 所 属(現) 漢人あきこ氏

再 生 の 道(新)  すけだ雄也氏

国民民主党(新)  堀口ひなこ氏


以下の回答と同じものをこちらからPDFでご覧いただけます。印刷したりする場合はこちらをご覧ください。

https://drive.google.com/file/d/1eLxR4AauQBxf8jT0Edd0C3IVi_VycBUh/view?usp=sharing



【質問1

都市計画道路「小金井3411号線外」(南北線)に関して下記の選択肢の中から最も近いものをお選びください。

【質問2】

都市計画道路「小金井34・1号線」(東西線)に関して下記の選択肢の中から最も近いものをお選びください。

(両方の回答を表にまとめました)





【質問3】
小金井市議会では上記二本の路線について、「計画の見直しを求める意見書」や「計画の見直しと誠意ある対応を求める意見書」など、合計12件もの見直しの決議をし、意見書を東京都に提出してきました。それにも関わらず、東京都は粛々と計画を進め、昨年11月にもオープンハウスを開催し、道路計画についての市民へ説明しました。

この現状についてどう考えますか。









<その他と回答した方の記述部分>
堀口ひなこ氏

3•4•11号線については、災害に強い街づくり、医療機関へのアクセス向上といった観点で、重要な道路だと考えています。 東京都と連携し、近隣住民と丁寧なコミュニケーションを取りながら、最大限に環境に配慮しつつ、推進していく必要があると考えます。 野川の緑も大切ですが、皆様の命を守ることも大切です。 また、既に府中につながる側の道路工事も進んでおり、中止した場合の近隣自治体への影響も考慮する必要があります。 3•4•1号線については、前後の道路ができていない事に加え、はけがあるため建設難易度が高く、作るメリットよりも作った場合のデメリットが大きいため、建設見直し・中止も含めた慎重な判断が必要だと考えます。





【質問4】

東京都は将来予測として「交通量が増加」することを大前提に、事業化計画と優先整備路線の選定を行っています。

小金井の2路線が選ばれた理由は、それを前提として、小金井街道などの「周辺道路の渋滞を緩和」のためであり「自動車交通の円滑化」させることでした。 優先整備に決まってから、この約10年の小金井市内の交通量についての認識をお聞きします。








<その他と回答した方の記述部分>

堀口ひなこ氏

ここ10年については、どちらかと言うと減少傾向であると認識しておりますが、令和11年に西武多摩川線多摩駅に大型商業施設ができることなどを鑑みると、交通量が増える可能性はあると考えています。





【質問5

最後の質問です。小金井市の都市計画道路問題について、現状や課題をどのように認識し、当選した場合は都議会議員としてこの問題にどう取り組みますか?お考えを教えてください。 

 (自由記述、200字以内でお願いします)


大澤つとむ氏

 小金井市は災害に強く安全で安心な都市基盤を目指し、都市計画道路の整備推進を行政計画に明記しています。道路は災害時の避難、救助、消防活動等において不可欠で、市民の生命と財産を守る上でも重要です。一方、東京都においても強靭な首都東京の実現に向け、道路整備を含む都市インフラの強化が進められており、小金井市の都市計画道路問題につきましても都と市が連携し丁寧に取り組む必要があると考えます。


漢人あきこ氏

 「小金井2路線」の優先整備路線としての事業着手の期限は来年3月です。都が策定中のその後の「新たな整備方針」において、「内容再検討路線」にすることを求めます。交通量も減少傾向は明らかで、一方「自然再生地域」であり、生物多様性の保全の重要性は高まっており、道路の是非も含め、見直しが必須です。それが小金井の民意です。50年前から市民と市と都が連携して、再生、維持してきた自然環境を次世代に手渡しましょう。


すけだ雄也氏

 整備の必要性、自然環境への影響、安全性に関する根拠に基づく説明、市民への対話プロセスが不十分な限り断固反対致します。私自身、幼少期に小金井市の自然に育まれました。今でも当時の記憶は鮮明に残っております。次世代のためにこの自然遺産は守るべきと考えます。ただし、小金井3・4・11号線の「小金井公園と広域避難場所である武蔵野公園の接続」「災害時の救助活動や物資輸送強化」「防災性の向上」に関しては議論が必要と考えます。首都直下型地震は今後30年に70%の確率で起こることが専門家によって予測されております。災害対策として都市計画道路の整備の必要性について定量的な効果検証およびシミュレーション、継続的議論が必要であると考えております。


堀口ひなこ氏

 3•4•11号線については、小金井市としても独自アンケートや客観的に評価をしてきた経緯もあるため、それらを活用しつつ追加で必要なアクションを行いながら、市民の皆様に対する丁寧なコミュニケーションを行い、東京都と密に連携しながら推進していきます。



ご回答ありがとうございました。

皆様のご健闘をお祈りしております。





2025年6月3日火曜日

武蔵野公園内放送設備の工事が市民の反対を無視して強行的に始まりました。

武蔵野公園内に放送設備をつけることについて、私たちは様々な理由から反対を表明してきました。

ある程度は仕方ないのかなと思ったり、着地点はどこなんだろうと思うことも3年の間にはありましたが、そのたびに東京都の説明のおかしさ、やり方のひどさに「やはりこの問題を見過ごしてはいけない」という思いにさせられてきました。

私たちは放送設備そのものに絶対反対を貫くのは難しいとも考えています。しかし、これまでの経緯(必要性についての説明の変遷等)には疑問があり、市民の理解が得られたと言えない中で、工事を強行する姿勢に、市民の都への不信感が高まることを懸念します。

この工事のスタート時の2022年には「防災のための放送設備」として始めようとしていましたが、その後「放送設備工事」と名前を変え、昨年からは照明の改修工事とセットにして「電気設備改修工事」と矮小化しようとしています。

そしてついに東京都は強行的に工事を開始しました。私も説明を求めて電話をかけましたが、これまでとは全く違う聞く耳を持たない高圧的な態度で対応されました。

税金を使って実施する工事です。

武蔵野公園は東京都で唯一の自然再生地域に指定されている公園です。本当にこんな放送設備が必要なのか、作ってしまってよいのか、あらためて考えてほしいと思います。


【これまでの経緯はこちらで読めます】

2025年3月15日の説明会についての記事

https://hake-bun.blogspot.com/2025/03/blog-post.html

2024年9月23日、24日のオープンハウスについての記事

https://hake-bun.blogspot.com/2024/09/blog-post_23.html

2023年12月26日南小説明会についての記事

https://hake-bun.blogspot.com/2022/12/blog-post_31.html

2022年4月17日武蔵野公園にてスピーカー工事が始まることが発覚した時の記事

https://hake-bun.blogspot.com/2022/12/blog-post_31.html


以下、昨日の出来事を都市計画道路を考える市民の会の阿部達さんがレポートしてくださったので、写真も合わせて転載させていただきます。

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6月2日から放送設備の工事が開始されるとの情報を漢人都議から頂いたので、周辺の住民が10時に現地に集まりました。

くじら山近くの工事現場で、都の公園事務所から請け負った会社員が放送設備の鉄塔用の穴を掘削中。

この会社の現地担当者に、公園事務所職員が来ているか尋ねると「きていない」というので、

「市民の同意を得ずの工事強硬は許せない。

事務所の担当者を現地に呼ぶよう」要請したが。「来ない」との対応。

市民が次々、都の西部公園事務所に電話して、工事開始を抗議するとともに、

現地にきて説明するように要請しましたが、事務所の担当者は「行かない」とのみ。

 3月の都公園事務所の説明会では、住民から「放送設備の必要性が全くないこと」

「静かな公園で平常時でも放送するという騒音まき散らしは周辺住民と公園を散策する市民いとって迷惑」

「すでに設置されている小金井市と府中市のスピーカーで十分」との市民の意見に答えられず、打ち切られた状態でした。

 この日に集まった住民は12人、ひどい都の対応に、抗議文を公園事務所に持っていくことを確認しました。

 

 野川ほたる村、3・4・11住民の会、国分寺崖線を守る会、はけの文化と自然をまもる会、都市計画道路を考える小金井市民の会の方々が集ました。

 集まられたみなさん、ありがとうございました。

 

 みなさんも、現地(くじら山の南側)の工事現場に行かれることをお願いします。