9月23日、24日の2日間にわたって開催されるオープンハウスの初日、午後から都の職員が説明するというので行ってきました。ここで説明される放送設備というのはかれこれ2年前に突然前触れもなく工事が始まった防災のためのスピーカーを原っぱのど真ん中に立てるということから始まったものでした。
市民で散々東京都に抗議し、なんのためのスピーカーなのか、どうして原っぱのど真ん中に立てて、原っぱの中にいくつもコンクリートで固めたハンドホール(少し小さめなマンホール)を作り、原っぱを破壊するのか、現地での話し合い、南小学校体育館での説明会を経ても市民が納得できる回答が出てこず時間切れ。年が明けて場を仕切り直すということになったまま放置されました。そして突然のオープンハウスです。
はけ文は都市計画道路、武蔵野公園に関わる市民団体6団体で事前に「ちゃんと説明会をやってほしい」という趣旨の要望書を東京都に出しました。
これを受けて「説明会の開催も開催する予定」という趣旨の回答文が来ました。
という事前のやりとりがありつつ、今日のオープンハウスを迎えました。
市民からの声を受けて、放送設備(スピーカー)の数は大幅に減り、原っぱの中への設置はなくなっています。それはよかったと思っています。(まだ一箇所くじら山下にあるのが気になっていますが)
それよりもこの放送設備の利用方法が、当初の話から大きく変わってきていることが問題です。当初「防災スピーカー」ということで、「災害発災時に使用することが目的」というのが設置目的の第一でしたが、今回のオープンハウスでは第一に挙げられていたのは常時使用でした。
「熱中症警戒アラート、落雷、大雨などの注意報、迷子の呼び出し、公園利用マナーと防犯の呼びかけ、駐車場利用者への案内、その他緊急事態(事件、事故等)への注意喚起」
これらのために作るスピーカーであり、防災はその次の2番に挙げられていました。「順番は関係ない」とか説明していましたが、先に上げるというのはもうそれが一番の設置理由としか思えないでしょう。
この説明の中にもちろん放送が必要なものはあります。しかし「あれも必要、これも必要」と言っていたら、いくらでも放送する内容はあります。3年くらい経って気がついたら常時音楽が流れているなんてことになりかねないのです。(大袈裟だと思われるかもしれませんが、そのくらいのことを感じました)
都の方が「設置するからには使わないともったいない」といわれるので、「かまどベンチも使わないからもったいないと言って設置しないわけではないでしょう?」と言いました。防災のための設置は使用頻度が少なくても、いつでも使えるように準備しておくというのが大事なのであって「もったいない」とかいう話とは違うと思うのですが・・・
そんな具合に東京都の説明が防災スピーカーの話が出てきてから、二転三転しているのも私たちが納得できかねている理由でもあります。
今日1日で40名以上の方が来られたそうです。明日もありますので、ぜひ足を運ばれてご意見を伝えてください。よろしくお願いします。
近くでは彼岸花がきれいに咲いていました。満開までもう少しという感じです。