2020年8月26日水曜日

東京都が3・4・11号線の環境調査に着手!!中止を求める要望書を提出しました!

 東京都が3・4・11号線の環境調査を進めようとしていることが判明しました。コロナ禍を受けて不要不急の事業は原則、延期か中止することという依命通達の中で「街路整備」が明記されていることを都建設局に問い合わせると、「都市計画道路は都民の生命・財産に関わる重要な事業である」との回答でした。未着手の道路新設についてそのような認識とは、驚きを禁じえません。

今年2月に開催されたオープンハウスでは、わずか2日半の説明会で一千万円以上の税金が使われたことが判明しました。今回の環境調査には一体いくら税金を使うのでしょうか。これは妥当な支出でしょうか?

小金井市議会からも環境調査に着手しないよう意見書が出されていますが、今回も無視された形です。道路を整備することが前提で、調査結果によってそれがくつがえされることはありません。都は「丁寧に進める」というだけで根本的に見直すことなく、着々と計画を前に進めているのが現状です。

8月25日(火)都市計画道路小金井3411号線に関する環境調査の入札に対して、東京都建設局に中止を求める要望書を提出しました。

はけの自然と文化をまもる会、都市計画道路を考える小金井市民の会、3411号線関係住民の会の3団体が連名しました。
下記が要望書の全文です。

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都市計画道路 小金井3・4・11号線に関する環境調査入札の中止を求める要望書


 東京都が8月17日に告示した、都市計画道路小金井3・4・11号線周辺の環境調査の入札に抗議し、環境調査の中止を求めます。

2015年に優先整備路線(案)に選定されてから、東京都はパブコメでの圧倒的反対意見や市議会からの見直しの意見に真摯に向き合うことなく、「丁寧に進める」として整備に向けて突き進んでいます。

新型コロナの影響を受け、不要不急の事業は原則延期または中止るという副知事連名の依命通達にも従わず、未着手の道路新設を「都民の生命、財産に関わる重要な事業」とする都建設局の姿勢は、市民の感覚と大きくかけ離れています。景気の悪化で雇用不安が増すなか、市民の命と暮らしをまもる事業にこそ税金を使うべきなのは、誰の目にも明らかなことです。地域の賛同が得られない事業を強引に推し進めようとする東京都は、完全に思考停止に陥っていると言わざるを得ません。

今年2月に開催されたわずか2日半のオープンハウス型説明会には、1041万5081円もの貴重な税金が使われました。整備を前提にしたこの環境調査に関して、小金井市議会からも6月23日に「優先整備路線に位置付けられた小金井市の都市計画道路2路線に関して、今年度の関連事務の停止と、長期的視点で事業化の見直しを求める意見書」が採択され、都に意見書が提出されました。

今回の入札告示は、地元議会の意見を無視した暴挙と言っても過言ではありません。民意を反映しない事業の中止を強く求めます。

2020年8月25日

はけの自然と文化をまもる会
都市計画道路を考える小金井市民の会
3・4・11号線関係住民の会


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ご対応いただいたのは、東京都建設局北多摩南部建設事務所の細見明彦所長、工事第一課の森田健夫課長です。森田課長によると、依命通達を受けた事業の整理は、今後行われる見込みとのことです。来年11月に環境調査を終え、その後説明会を開催する予定と思われます。今後も東京都の動向に注目していきます。


〈小金井3・4・11号線に関する環境調査入札情報〉

    書(抜粋)

委託件名:環境概況調査委託(2北南―小金井3・4・11外1路線)
委託場所:東京都府中市多磨町二丁目地内から小金井市東町五丁目地内まで
契約期間:契約確定の日の翌日から令和3年11月1日まで

第2章   委託目的
本委託は、「東京における都市計画道路の整備方針(第四次事業化計画)」において優先整備路線に位置づけられた
都市計画道路小金井3・4・11号線及び府中3・4・16号線について、計画道路周辺における動植物の
生息・生育状況を把握することを目的として実施する基礎的調査である。
第3章   委託内容
  1. 植物調査
  2. 動物調査
     
     哺乳類調査  鳥類調査  両生類・爬虫類調査  魚類調査 昆虫類調査 底生動物調査
4.考察及びモニタリング計画案作成
 (詳細は添付のファイルを参照してください)

森田健夫工事第一課長(右)

北南建の細見明彦所長(右)


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