2019年11月10日日曜日

「武蔵野はらっぱ祭り」報告です。

112日、3日の2日間、武蔵野公園で開催されたはらっぱ祭りに、「はけの自然と文化をまもる会」(以下「はけ文」)は、今年も「都市計画道路を考える小金井市民の会」と共同で出店しました。
2017年から制作したパネル等を展示、新しいはけ文ニュースの配布、シール投票と0円ショップを行いました。






 *シール投票 

シール投票のパネルは、置いておくと通る人に見え難い為、抱えて持っていましたが、その分投票する人の反応がよく分かりました。 最初のうちは投票数が少ないので、せっせと声がけして投票を呼びかけましたが、徐々に数が増えて来ると、パネルに目を留めてスーッと寄って来て、「反対」にシールを貼っていく人が増えていきました。
今回も、メンバーの説明を聞いて初めて道路計画を知り、「いや、要らないこの道路。」と言って貼りに来る人も。「賛成の人がいるの⁈」と驚きの声を上げる人も多くいました。 
「反対」の票が増えるに連れて、「賛成」にシールを貼る人はいなくなったのですが、初日には「賛成」の人もいました。3411号線には賛成、という人が2人です。その内1人は「便利だから」。もう1人は、「もう府中の方はできているし。」というのが主な理由でした。




 *様々な意見 

目の前を通って行く人達を見ていて気になったのは、こちらをじっと見て黙って通過していく、近隣住民と思しき方々です。道路計画にはどちらかというと賛成なので、反対であるはけ文のブースの前を黙って素通りする人、というのはある程度数いたのではないかと思います。敢えて議論を仕掛けてくる人は殆どいません。
例外的に、犬を連れた2人連れの女性たちが、投票はしませんでしたが、「道路には賛成!」と言うので理由を聞いてみました。3411号線の東側に走っている、二枚橋の道沿いに住んでいるという方達で、あの道は危ない、と力説していました。狭い道を通過する車を減らす為に、3411号線が必要という意見です。 
このような意見を持つ人が多くいるとすれば、見過ごせない事です。二枚橋の道に通り抜けの車が集中するのは、西武線の線路を挟んで東側にあるもう一本の道が、車両通行止めになっている事にも原因があるかもしれません。そうなった経緯は、前出の道路に賛成という人達も知らないという事です。
しかし、この問題を放置しておいて道路に反対しても、より多くの市民の共感を得るのは難しいのではないでしょうか?この点は今後の課題だと感じました。 


*外国人の視点 

最後に、外国人に方達の意見です。欧米系の人達には、道路計画反対に賛同しつつも、苦言を呈する人もいました。 「日本人は控えめ過ぎる。もっと主張しないと。」と、もどかしそうな女性。あるイギリス人男性は、「(公園の中を通り、住民を立ち退かせて道路を建設するなんて)イギリスでは有り得ない。」と言っていました。イギリス人は闘う、と。 
闘い方にもいろいろあるでしょうが、日本人の場合は闘う前から「行政には勝てないんでしょ?」という人もいます。そんな事はやってみなければわかりません。一般市民が立ち上がって行動する事に対して、日本人はまだまだ抵抗が強いようです。自分で考えるよりも周りに合わせておけばいい、という古い習慣が残っているのかもしれませんが、行政の言いなりになっていて、環境を守る事はできません。 


*まとめ 

多くの人にこの道路問題を知って、考えてもらう。反対の声を広げていく。そして、賛成の人の意見も聞いて、粘り強く説得して行く事が大事なのでは。と感じました。
環境の悪化があらゆる面で問題になっている現在、海外では一本でも多く木を植えようという運動が起きている所もあります。こんな時に、多くの住民がにとって大事な場所である都立公園やはけの木々を切って道路を建設するなどという計画は、暴挙以外の何物でもありません。


1日目、記念写真。

2日目、記念写真。
 *今後の動き 

128日には、小金井市長選挙が行われます。市長の都市計画道路に対する姿勢は、今後の東京都の動きに大きく影響するでしょう。はけ文は独自に立候補予定者に公開アンケートを送付しました。1118日には回答を公開する予定です。市長選挙の投票の参考にご覧ください。選挙戦の行方を、はけ文も注視していきます。


(報告・はけ文会員 安永)