2016年2月7日日曜日

パブコメを書くご参考に〜鈴木浩克さんから

1月31日の勉強会で講師になっていただいた鈴木浩克さんから、追加のお話をいただいたので、ここに載せます。パブコメの参考になればと思います。

【はけのこと】
きのうあらためて小金井3・4・1号線の計画地を見てきました。
計画線には、はけからの湧水が野川へ流れる水路がありました。
はけの地層を道路建設で破壊してしまうと、こういった湧水の供給も止まってしまうのは明白で、雨量の少ない季節には野川が干上がる可能性も高いと思います。
そうなると多くの子どもたちと取り組んでいる稲作にも、動植物の生息環境にも大打撃になると思います。
粘土層と礫層が積み重なったはけの地層は、人間やそのほかの動植物に命の水を供給してきました。
今は台地の上の舗装面積が大きいので、出てくる湧水は少ないですが、雨水浸透枡の設置や水を通す舗装技術などが発展すれば湧水は復活します。
しかし、地層を壊してしまったら、二度と湧水復活は無くなり、もう人間の手でもとに戻すことはできないのです。
何千年、何万年の歳月で自然が作りだした自然地形と、その恩恵が充満している地域を無くしたくないと私は思います。
水路を流れる水の音を聞いていたら、ほんとに情けない、悲しい気持ちになりました。 
【交通事故が逆に増える?】
連雀通りの道路幅が狭くなる区間を車で走ってみました。
歩道が完備されていなくて白線が引かれているだけで、走行する車と歩行者との距離も近く、それでいて車のスピードはわりと早い(30キロくらいで走る車が多い)ので、歩行者が危険を感じる区間だと思いました。
道の全幅が狭いので歩道を作れない、という構造上の問題がある区間です。
この構造上の問題を解決せずに、新たな道路を新設し、通行する車両が分散して台数が減れば、どうなるのか?といえば、その区間を走る車のスピードが上がって、よりいっそう危険になると私は思います。
走行台数が減れば危険が下がる、という単純なものではないのです。
重大事故は車両の走行スピードが早い場所で起こります。
現在の連雀通り(道端が狭い区間)で、実際どれくらい事故が起きているのか?
その事故は重大なものか?を知りたいと思いました。
重大事故が多発しているならばなんらかの対策をすべきですが「新しい道路を作り車を分散させる」というのは安全対策にはならない、むしろ逆に重大事故を生む失策になるのではないか?と、私は心配です。
道端が狭くなる区間の入り口、中ほど、出口に信号機を設置して、車両の走行スピードを強制的に抑制するなどのほうが低予算で効果が高いと私は思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿