2017年11月8日水曜日

武蔵野公園整備計画、都から市議へ「決定」のお知らせが

11/2に都から「決定した」という通知が、市議会議員全員に配られたそうです。
公園整備については、パブリックコメントを募集し、その結果とともに2017年5月22日に答申が出ています。

パブリックコメントの応募総数は695通、1202件。同じ募集期間だった「都立公園の多面的な活用の推進方策について(中間のまとめ)」の応募総数がたった14通74件しかなかったことに比べると、関心の高さが表れています。

パブリックコメントで多かった意見に、「自然豊かで自由に利用できる今のままがよい」(214件)、「人工的な公園にする必要はない。スポーツランドはいらない」(117件)、「自然、はらっぱ、雑木林、くじら山を残してほしい」(109件)などの整備に関する意見が最も多かったほか、「住民の意見を聞いてほしい」(82件)、「住民説明会を求める」(76件)「パブコメの周知が足りない、期間が短い」(23件)など、意思決定のプロセスについても疑問の声が多く上がっています。

都市計画道路についても「自然を破壊する。反対する」(89件)というのが多数意見です。都は道路について、「国分寺崖線や武蔵野公園など現地の地形や自然環境等を踏まえ整備形態等について適切に対応するとしており、今後、関係機関と調整を行い、適切な公園利用が図れるよう対応する」との方針を示していますが、“適切に対応”とは何なのか疑問です。

パブコメを受けて都は、補足として、「現在の武蔵野公園の自然を大きく改編することを目指すものではなく、(中略)原っぱや樹林地、水辺などの自然環境については原則として保全していく。また、一層、生物多様性などの配慮に努めていく」と追記しています。

「武蔵野の原風景を再生する」というコンセプトには公園利用者も賛同する方が多いと思いますが、都が出してくる計画図を見ると、利用者の意識との間には、大きな隔たりがあると言わざるを得ません。

この計画の内容につて都に問い合わせると、「あくまで参考図なので」などとあいまいな態度を示すのですが、この図を見直す機会はもうありません。整備の時期については明らかではありませんが、今後、段階的に進めるとのことなので、私たち利用者は注視していく必要があります。

多磨町の公園予定地に古くからお住まいのご夫婦が、はらっぱ祭りの展示でお話してくださいました。公園用地に決定したことは昭和37年(1962年)に新聞報道で知ったそうです。当時も今回の都の決定も、住民への直接のお知らせはまったくないそうです。昔は不動産屋の重要次項の告知義務もなく、立ち退きの可能性のある土地を知らずに買った世帯もおられます。55年も前に決まった計画を、住民へのお知らせもなく決定し、立ち退きを迫る。こんな進め方で都民の理解が得られるのでしょうか?







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