2016年1月28日木曜日

【コラム】連雀通りって重要じゃないの???

多摩地区を東西に貫く「連雀通り」名前の由来になっている「連雀」とは、
荷物を背負う時に使った背負子(しょいこ)のことで、肩に当たる部分を藁や
裂織りなどで織ったり編んだりして、それを木枠につけたもののこと。
昔の行商人やそれを使っていたので、昭和の時代まではなんとなく見たことが
あるような気もします。
wikiによれば、その行商人が住んでいた町が連雀町であり、三鷹の連雀の地名も
それが由来(神田連尺町からの移住者でできた町だからだそうですが)。
連雀通りは連雀をつけた人が行き交ったから連雀通りなのかと思っていましたが、
三鷹の地名からきていると考えるのが妥当なようです。

歴史ある名前を持ち人々に親しまれてきたのが連雀通りですが、今回の小金井の
道路問題の話の中で3.4.1号の話になるとよく「連雀を拡幅すればいいじゃないか。
新たに道路を作る必要はないよ」との声をよく聞きます。私もそう思います。
しかし、先日、小金井市の都市計画課で聞いた説明で連雀が拡幅できない理由を
知りました。連雀通りは(一部が)都市計画道路に含まれていないからとのこと。
えっ?連雀って重要な道路だからあちこち拡幅してるんじゃないの??
と一同びっくり!
よく聞いたら昭和37年に都市計画道路に指定されたところは、もともと地下や
鉄筋の建物が建てられず立ち退けと言える法的根拠があるけど、指定されていない
ところは何の根拠もないので、立ち退きを迫れず、道幅も広げられない。
おまけにこれは市の予算でやらなければならなくなるので、小金井市には無理!
ということで、都道ができるならそっちの方がお金もかからなくていいから
なんだそうです。(市だろうが都だろうが私たちの税金であることは一緒ですけど)

で、なんで連雀の一部が含まれていないかというと、簡単な図を作りました
(下手でゴメンなさい)。連雀のさらに北にもう1本計画道路がありまして、
その間の部分だけ計画道路じゃないんだそうです。
(赤いのが計画道路、水色を引いたのが計画道路になっていない部分の連雀)
確かにこの間の部分は拡幅されていませんね。私たちには知らされないことって
たくさんあるんだと思い知りました。

だったら計画道路にこれからすればいいんじゃないか?というのも誰でも思う
ところですが、「それは難しいんですよねえ」という答えしか返ってきません。
ちょうどせいしん幼稚園の真ん中を通る計画道路です。今回の優先枠には入って
いませんがこれもいつか実行される日がきっと来るんです。
計画道路は見直しにならない限りはいつか実行されると思った方がいいと感じる
今日この頃です。
(はけ文・横須賀)

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