3月15日、武蔵野公園電気設備改修工事(放送設備・照明設備)に関する工事説明会に行ってきました。雨も降りそうな空、今日はとても寒かった。そして市議会議員選挙関係者は忙しく、参加できない。そんな日程に強行するんですか?の声も無視して開催。年度明けから工事したいから今年度中に説明会やりたいということなんですよね。
帰宅してからタイトルを見て気がつきました。「改修?」改修は古くなった照明がいくつかあるから早く工事をしたいとは言ってましたが、放送設備はまったくの新設です。改修とか書いてすでにあったものを取り替えるかのような表現はよろしくありません。(今までは改修工事とは言っていませんでした)
説明会では市民からの意見を受けてはらっぱ内にはスピーカーを設置しないこと、本数も減らしたことなどが説明されました。生物たちにも配慮して環境を壊さないように設置するとの説明でした。
それはこれまで何度も話し合いを続けてきたことで実現したこと。よかったです。
しかしさまざまな質問が出て、まだまだ問題点があることが浮かび上がりました。
「日本には蝶より蛾の方が数も種類も多い。蛾というのは夜行性。他にも夜行性の生物はたくさんいる。それらにこの照明は配慮しているのか。新しいものの方が明るいのではないか」との質問には「大体同じです」という大雑把な回答。
一番最初の説明会では「防災のため」とはっきり言っていたのに、途中から「平常時も毎日使用する」と話が変わってきて、ついに「駐車場の閉門のお知らせ」も毎日放送すると説明。災害時よりも平常時のために作りたいということがわかってきました。
武蔵野公園は国が指定した「自然再生地域」に東京都で指定された唯一の地域です。
「ここを普通の公園と同じに考えていませんか?みなさんがここをどういう公園と位置付けておられるのかまったく見えてこない。この公園の良さは人の手をできるだけいれていないところです。それをどんどん削いでいくというのを感じます。もう一度よく考えてください」という市民からの意見がとても大事なことだと思いました。
それを受けて「武蔵野公園をどんな公園にしたいのかを市民と一緒に話し合わないといけないのではないか。」という声に、東京都は「平成29年に策定した武蔵野公園整備計画に基づいて整備している」と発言。「整備計画に放送設備について書いてあるんですか?」と聞いたら「ない」と回答。「書いてあれば私たちにもわかりますけど、書いてないならわからないじゃないですか」「そもそもあの整備計画はとてもおかしい。武蔵野公園にお花畑はいらないんです」という意見も。東京都と市民の溝はそこからなのかと気付かされました。
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東京都が示す今後の日程 |
100歩譲って、もう放送設備の設置は仕方ないのかなと思いながら、説明会に向かったのですが、平常時の使用の頻度も説明できない、照明の明るさも「だいたい同じ」という回答。
近隣住民は毎日この放送に悩まされて暮らすのかという声にもちゃんと回答できていない。近くには小学校もあるので、学校にも「犬のマナー啓発」などが聴こえてしまうのです。
やはりこのまま認めてしまうわけにはいかないと思いました。
最後に市民の方の発言が。
「この計画自体がおかしい。市民の声が反映していない。それをもとに整備すると言われても納得できない。はらっぱは熾烈な市民運動で残された公園。市民運動で確保して来たはらっぱ。それを東京都が勝手に整備するのはおかしい。市民運動で残った貴重な場所です。それをしっかり認識してほしい。」
東京都にはしっかりと理解して、検討してほしいです。
今回の工事説明会資料については、後日以下のHPに掲載するそうです。
東京都建設局西部公園緑地事務所
武蔵野公園HP
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