2024年12月30日月曜日

1月15日(水)はけ文のオープン会議開催します!ぜひご参加ください。

 はけの自然と文化をまもる会では、東京都が都市計画道路を知ってもらうために開催した、いわゆる「オープンハウス」のような形式で、はけと野川の素晴らしい環境をお知らせし、そこに道路を作ることの意味を問う「オープンハウス」をやりたいと思っています。
日程は4月25日(金)〜27日(日)、東京都と同じ宮地楽器ホール、マルチパーパスBCをおさえてあります。
このイベントをよりよくし、楽しくするために、もっと広く市民の方にご参加いただき企画を練っていきたいと思います。誰でも参加できるオープン会議を開催しますので、ぜひ気軽にご参加ください。

【はけ文オープン会議】

日時 2025年1月15日(水)19〜21時
会場 宮地楽器ホール/スペースD

お問合せ hakebun★gmail.com(★を@に変えてメールしてください)

2024年12月29日日曜日

市民団体5団体連名で白井市長に都道中止をあらためて要望しました。

 12月25日、野川ほたる村、3・4・11号線関係住民の会、わんぱく夏まつりの会、はけの自然と文化をまもる会の5団体で、白井亨小金井市長にあらためて都市計画道路3・4・11号線の中止を都知事に提出するよう求める意見書を提出しました。

小金井市が実施した検証について、市民の声が反映していないこと、今後ますます交通量が減ることなどを正しく検証できていないことなどを指摘し、市長が最終的に公約通りの総合的判断をしてほしいと要望しました。

東京新聞が翌々日掲載してくれました。

ネット記事はこちらからご覧いただけます。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/376215?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTEAAR1lEeZpSHJZQkFFjdW1sN9BpgrDTS44z-PhaJAuDHa40WsSw1AdJ43MAyQ_aem_G3gFpHej-9yQFx-otYzJrA




2024年12月21日土曜日

玉川上水を道路開発から守りたい!都道計画地の調査を求める署名3.4万筆東京都へ提出



東京都が小金井の2路線よりも10年早く、第3次事業化計画で優先整備に選定し、すでに事業化決定している「小平3・2・8号府中所沢線」。この道路は道幅36メートルもあり、玉川上水をその幅で通るため、グリーンベルトとして生物をはぐくむこの緑地帯を破壊してしまう計画です。
今回東京都に提出されたこの署名はすでに事業化が決定している道路の賛否ではなく、本当に玉川上水を破壊して良いのか、都知事の視察と生物の多様性を測る調査を求めています。
緑の連続性によって昆虫も鳥も植物も移動ができ、豊かな生態系が形成されていることを指摘し、その調査を求めるのはとても大事な視点だと思います。
今、世界の都市計画は豊かな自然などは避けて、道路を作るのが主流といわれます。もうかなり完成に近づいている道路ですが、史跡でもある玉川上水の重要性を東京都には今一度考えて欲しいと強く願います。



 

2024年12月1日日曜日

東京都による「3・4・11号線」のオープンハウスが開催されました。

 宮地楽器ホールにて開催された都市計画道路3・4・11号線の道路構造を発表するオープンハウス3日間が終了しました。

オープンハウスはこれまでの経緯や計画、そして今回発表になった「橋梁」という道路構造についてパネル展示されていて、多くの東京都の職員が配置され、パネルを見ていると職員の方がスッと近寄ってきて説明してくれます。多くの市民、都民が訪れてパネルを見ながら職員に疑問質問を投げかけていました。
模型展示もされていましたが、これは前回のオープンハウスの時にも展示された同じものだそうです。新たに作られたのはCG映像で、見たこともないような「はけの道」や武蔵野公園が美しく作られた映像でした。模型もCG映像も匂いも空気感もなく、はけと野川の魅力は伝わってこないと思いました。



この都市計画道路は事業決定されたものではありません。事業化に向けて現在計画を進めている段階です。小金井市民の反対の声が大きいので「丁寧に進める」ためにオープンハウスをやっています。反対の声がなければもうとっくに測量説明会をやっているのではないかと思います。
今回は橋梁に決まったことを発表するためであって、道路の予算計画や詳細についてはまだ決まっていませんの一点張りなのも困ったもので、環境についても配慮する、でもまだ詳細は決まっていないというので、どう配慮するのかわからないのに、納得することもできないし、またモヤモヤが残る展示と説明でした。



オープンハウスでは意見交換の時間が設けられ、3日間で4回それぞれ定員20名、それぞれ1時間、都の職員と話す時間がありました。はけ文メンバーもそれぞれ参加し、意見を伝えました。1回目に参加し、2回目以降は参加する人が多くいる場合は遠慮しようと思いましたが、定時を過ぎても席が埋まらない場合は次も参加し、いっぱいの場合は外から傍聴し、私は全4回すべて聞きました。


交通量の問題、立ち退きを迫られる住民からの意見、さまざま多くの疑問や意見が出ましたが、東京都はこれをすべて「承知しております」「よく理解しております」と言ってから「何ページをご覧ください」と資料を提示されて「ですから道路は作ります」という結論しか出てこない相変わらず虚しい意見交換でした。しかし
参加している市民の方々の意見がそれぞれに素晴らし過ぎて、毎回とても楽しい意見交換会でした。



覚えている範囲でいくつかご紹介します。

2日目、午前の部、植物学者だという先生が「今の都市計画というのは環境に配慮するのが世界の主流。21世紀になって道路を作るよりも自然環境や保存すべきものは避けて道路などを作るように都市計画はシフトしている。それなのに武蔵野公園に道路を通すなんてあり得ないことです」との発言がありました。本当にその通りだとしみじみ聞きましたが、東京都からは特にそこについての返答はなし。

午後の部では東町在住の編集者の男性が「隣接するICUの森は環境省が推奨する自然共生サイトの認証を受けています。そのすぐ横にこんな道路を作るなんて暴挙だ」との発言には表情ひとつ変えず、「道路予定地のはけ部分は現在民家が建っていて、道路になるときにはそこは緑を植えますので、はけの連続性が保たれます」と答える。それって大怪我して血がダラダラ流れている人に小さな絆創膏渡して「これで大丈夫だよ」って言ってる感じじゃない???と思いました。
また若い男性が「コンセンサスは取れているのか?」という言葉で質問を始めました。「小金井市では都議選、市長選と道路見直しを公約に掲げて当選している。これは民意ではないか。次の都議選で民意を問うとか住民投票をやるとかいうつもりはないのか」と質問されました。「今回のオープンハウスも3案を提示してその中から橋梁案が最適とおっしゃってますが、作らないというゼロオプションも提示していただかないと公平ではない」との発言に参加者一同共感し、そこからみんな「ゼロオプションがあるべきだ」と口々に言っていました。


3日目最終日は1回のみ。
保全生態学がご専門の先生。「このはけの自然が素晴らしい理由はかなり広い面積で緑が確保できているからで、この連続性が非常に重要。東京都全体の宝物だと思う。60年前の計画ですが、その当時の日本人は経済が豊かになることが幸せになることだと考えていました。しかしそうではないことに今皆気がつきました。豊かな自然を喰い物にしてきた日本の政治はかなり怪しいと。これ以上この豊かな自然を破壊することは小金井市だけでなく東京都にとっても間違ったことだと思います。3つの中で橋が一番いいということですが、小平の玉川上水に栄光橋という2mほどの幅の橋がかけられました。(遊歩道部分もまたぐ橋です)たった2mの幅でもその橋の下の植物は雨が当たらず乾燥したことで、大きな影響を受けました。18mの道路ができたら大きな悪影響が出るでしょう。だから3つの案の中でどれがいいかと言われたら橋になるかもしれませんが、道路を作らなければいいことなんです。
それから国としても生物多様性国家戦略2010というのを作っています。そして2022年にCOP15では昆明・モントリオール生物多様性枠組というのを作って、そしてそれに基づいて東京都は生物多様性地域戦略というのを公表したんです。だから60年前と今ではまったく違う考え方なんです。ネイチャーポジティブということです。東京都の生物多様性地域戦略を知っていながら、こんな計画をそのまま進めるなんてどういうことですか?理解できません」
と発言され、会場は拍手に沸きましたが、東京都からは「生物多様性地域戦略と今回の道路は抵触しません。」という回答しかありませんでした。

また工学部出身だという男性が、「緑こそが公共の福祉、固有のものを失って代替えのものを作ると言われても納得できない。東京都の方々の言われていることは地に足がついていない。自然を破壊してしまっては取り返しがつかない。意見の違いではなく我々の問いにまったく答えられていないんです」この素晴らしい発言にも同じような回答しかありませんでした。

参加する市民のほとんどが道路建設反対の方でしたが、毎回1人か2人、賛成の市民の方がいたのも印象的でした。これまで「賛成の声も聞いている」と東京都が言われてもそんな人ほとんど見たことがなかったのですが、さすがに出てきて意見を言わないと負けてしまう!と思われたのか、実際に出てこられて意見を言われていました。「防災上必要」「抜け道に使われて困っているから作ってほしい」「経済の発展のために未来の子どもたちのために整備を」などが道路賛成の方のご意見でした。私が参加している時に「南北道は東京都の発展のためにとても重要」という賛成のご意見を言われた方がいらしたので、「それ以上に武蔵野公園の自然は東京都にとって重要で大切なんです」と発言しました。

東京都の方からの発言にもなかなか印象深いものがありました。
道路を作ることは「環境を上回る効果がある」とか、橋梁を作ることで「橋の上から見る新しい景色」という言葉もありました。なんて素敵な道路ポエムなんでしょうか。

みなさんはこのオープンハウス、どんな感想を持たれたでしょうか。はけ文では「今度は私たちサイドからのオープンハウスやりたいね」などと話しています。

オープンハウスで展示されたパネルなどはこちらからご覧いただけるそうです。


2024年11月16日土曜日

3・4・11号線のオープンハウスが開催されます!

東京都から小金井市と府中市の一部に全戸配布した「都市計画道路3・4・11号線及び府中3・4・16号線のオープンハウス開催のお知らせ」についてお知らせします。
日程は11月29日(金)、30日(土)、12月1日(日)の三日間!!
場所は宮地楽器ホール1階です。
全戸配布なので市内の皆さんはすでにご覧になっていると思いますが、ついにここで道路構造が明らかになります。(実はまだ発表されていませんでした)
それに先立ち、11月14日の東京都議会・環境建設委員会で小金井市選出の漢人あきこ都議が質問し、それについての東京都の回答によると「道路構造は橋梁」だそうです!

道路構造は「橋梁」です!!

はけと野川の上に橋がかかり排ガスと騒音を撒き散らしながら頭の上を車が通ります。

東京都は小金井市民はこの道路に反対している人が多いことから東京都は「丁寧に進める」と言って、今回もいきなり測量説明会に入ってもいいところを、オープンハウスを開くことにしたわけですが、だからと言って「わあ東京都って優しい♪」なんていう話ではありません。丁寧に進めるようが乱暴に進めようが進めることは進めるんですから。オープンハウス開催も、東京都にとっては「丁寧に進めた」という実績になります。ここでしっかりと市民の意見を東京都に伝えましょう。
意見交換をする時間が設定されています。各回20名とありますが、そんな設定に遠慮せず、ぜひたくさんの方にお越しいただきたいです。20名しか席につけなくてもその周りで聞くことはできますし、これだけ会場から溢れてしまったという事実も大切です。
(動員をかけているわけではありません。「知ってたら行きたかった」と後で思う方がいらっしゃらないようにお伝えしております)

まずはしっかりとスケジュールを空けて、体調管理に努めて、お友達にも「オープンハウスに言って意見を伝えましょうよ」とお声かけください。
どうぞよろしくお願いいたします。




 

2024年11月14日木曜日

はけ文ニュース2024(カラー版)

はらっぱ祭りでお配りした『はけ文ニュース』はモノクロでしたが、カラー版も作りました。カラーの方が強弱がついて伝わりますねー!ぜひお読みください。





 

今年もはらっぱ祭りに出店しました。

 【第35回 武蔵野はらっぱ祭り】

2016年からコロナ禍を除き出店しているはらっぱ祭り。今年は規模を少し縮小して11月3日、一日間だけの開催でした。たくさんの方にお立ち寄りいただき、意見交換できました。
都が3・4・11号線に関するオープンハウス(パネル展示・意見交換等)を開催を強行しようとしていることを受け、はけ文ニュースではオープンハウスのお知らせを中心に、都議会や市議会の動きなどを記事にしました。
ニュースをお受け取りいただいたり、関心をお寄せいただいた皆様、ありがとうございました。他の道路に反対する団体の皆様からとも協力して出店できてよかったです。
はらっぱ祭りスタッフの皆様、毎年このような場所で機会を作っていただけることに感謝です。


朝は風が強くて大変でした。


知らない人同士がここで道路談義。



子どもたちも関心を持っています。はらっぱ大好き!

みなさまありがとうございました!!




当日お配りしたはけ文ニュース(表)

はけ文ニュース(裏)


2024年11月10日日曜日

【小金井市検証】沿線住民アンケートは11日(月)〆切ですよ!!

都市計画道路2路線の沿線住民の方に無作為抽出で行われている「道路検証に関するアンケート」。こんな封筒がお宅のポストに先月入りませんでしたか?いよいよ明日が締め切りです。
はけ文代表の自宅にも届きました!!はけ文は団体としても検証のヒアリングを受けましたので、それが終わってホッとしてしまい「あ!住民アンケート忘れてた!」と昨日ようやく提出しました。
もしまだ出していない方いらしたらネット上でもできますので、必ずご回答をお願いします。




項目が結構多くて「適切である、適切でない、その他」で答えるのですが、私は全部「適切でない」と回答しました。(実際その通りなので)そうすると意見を書かなければならなくなり、大変なのですが、意見は一言でもいいと思うので。

最後に自由記述欄があるので、私はこう書きました。

検証として沿線住⺠の意見を聞いてくれたことはありがたいですが、こんな検証をいまさ らしなくてもこの2路線は作らない方がいいことは明確です。多大な犠牲を払って作る道 路です。犠牲とは「素晴らしい自然環境の破壊」と「小金井を愛し住んでいる住⺠の立ち 退き」です。私は立ち退きの対象住⺠ではありません。立ち退かずに目の前から親しくし ている人たちが立ち退かされるのを見守る立場です。これもなかなかの地獄です。
この小金井の坂下の環境が気に入り、隣県から15年前にわざわざ越してきました。この
道路計画が優先整備になった日のショックは今も忘れられません。なんとかこの素晴ら しい環境が守られることを祈りながら今日までやってきました。
小金井市から東京都に ぜひ「この2路線はいらない」ということを明確に伝えていただきたいというのが切なる 願いです。何卒よろしくお願いいたします。


2024年10月24日木曜日

衆議院議員選挙東京18区「外環道についてのアンケート」結果

 10月27日(日)は衆議院議員選挙です。小金井市の道路計画については今回アンケートを実施していませんが、外環道問題で活動する市民団体がアンケートを実施しました。その中の東京18区の候補者の方々の回答をここで共有したいと思います。
ちょっと文字が小さくて読みにくいかもしれませんが、回答しているのは立憲民主党公認の松下玲子候補と共産党公認の樋口まこと候補です。自民党公認の福田かおる候補と参成党公認の徳永ゆきこ候補は無回答でした。回答がいただけないのは本当に残念です。
この外環道への姿勢は小金井の都市計画道路への姿勢と共通性を感じます。
ご参考にしてください。



2024年10月14日月曜日

小金井市の自民党市議団が東京都に3・4・11号線の早期整備を要望!!

10月10日、市議会自民党会派が東京都に3・4・11号線「推進」の要望書提出を提出しました。

小金井市の河野麻美市議のSNSによる情報です。隣接自治体西東京の自民党都議を通して、東京都に提出しました。
五十嵐京子市議、遠藤百合子市議、吹春保隆市議、河野麻美市議が都庁へ行き、東京都建設局長へ手渡しました。

小金井市議会はこの道路問題が起きた2016年以降、何度も「見直しを求める意見書」が採択され、道路推進派は少数派です。
白井亨市長も小金井市選出の漢人あきこ都議も明確に道路建設に反対の立場です。その中で少数派の自民党会派が要望書を出しに行ったことは本当に驚きですが、小金井自民党の方針が明確に見えたとも言えます。
道の駅を作るとかどこからそんな話が出てくるのでしょうか。3・4・11号線の短い区間の中で道の駅を作る場所がどこに?さらに買収するか武蔵野公園内に作るということなのでしょうか。

この要望書がどのように今後影響してくるのかは未知数ですが、油断せず私たちも活動していきたいと思います。ぜひ市民の皆さんも力を合わせていきましょう。

要望書の内容は以下の通りです。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

東京都知事 小池 百合子 様

                         小金井市議会「自由民主党・信頼の小金井」                                 五十嵐 京子 
                                河野 麻美
                                遠藤 百合子
                                吹春 保隆

      都市計画道路小金井 3・4・11 号線の早期整備を求める要望 


都市計画道路は、都市計画法において定められた都市施設の一つであり、多様な機能を有する都市を形成する最も基本的なインフラであり、防災性の向上の観点からも極めて重要な基盤施設である。本市の都市計画道路の整備状況は、総延長約 31 kmに対 して、整備済み延長は約15 kmであり、整備率は約49%となっている。

本市において、東京都における都市計画道路の整備は市政の重要課題の一つである。白井亨市長は事業化の中止・見直しを求める要望書を東京都に提出すると公約に掲げ当選し、現在要望書を提出するため当該路線の必要性について独自に検証を行い、総合的に判断するとしている。しかしながら本路線は行政と市議会からの長年の陳情活動により市道から都道に格上げし、東京都が整備することとなった経緯があり、中止・見直しの要望書を提出することは過去の経緯を反故にするものである。

当該地域は一部で緑豊かな自然環境がある一方で市外につながる南北方向の幹線道路がなく、並行する小金井街道・新小金井街道では未だに慢性的な渋滞が発生している。また、緊急車両の通行が不可能な狭隘な道路が多く、人と自転車と車が錯綜するなど、歩行者が安全に移動できる環境整備も十分でない。さらに、小金井市には二次・三次救急、災害拠点病院がなく緊急輸送のための道路網の整備は必要である。

市長は要望書を提出することが目的化し、道路整備を中止した場合の地域が抱える課題の解決策などについてはこの間何も示さず、市民からも不安視する声が上がり、 能登半島地震発生後の本年2 月 16 日には広域避難場所へのアクセス向上に資する本路 線の早期整備を求める要望書も提出された。

また、今後、本路線の整備が進む事で例えば、JR 中央線「東小金井駅」と京王線 「飛田給駅」を結ぶ新たなバスの運行が期待されるほか、「道の駅」を設置する事で災害発生時には防災拠点ともなり、かつ、地域の特産品を販売する観光拠点ともなり得ると考えられる。

市民の生命と財産を守り経済活動を下支えする都市基盤の整備を、機を逸すること なく推進していただきたく、次のとおり要望する。

1 小金井3・4・11号線の早期整備の実現を図られたい
2 はけや野川などの現にある自然環境に配慮した道路構造とすること 





2024年9月23日月曜日

武蔵野公園整備説明のオープンハウスに行ってきました。

 9月23日、24日の2日間にわたって開催されるオープンハウスの初日、午後から都の職員が説明するというので行ってきました。ここで説明される放送設備というのはかれこれ2年前に突然前触れもなく工事が始まった防災のためのスピーカーを原っぱのど真ん中に立てるということから始まったものでした。
市民で散々東京都に抗議し、なんのためのスピーカーなのか、どうして原っぱのど真ん中に立てて、原っぱの中にいくつもコンクリートで固めたハンドホール(少し小さめなマンホール)を作り、原っぱを破壊するのか、現地での話し合い、南小学校体育館での説明会を経ても市民が納得できる回答が出てこず時間切れ。年が明けて場を仕切り直すということになったまま放置されました。そして突然のオープンハウスです。
はけ文は都市計画道路、武蔵野公園に関わる市民団体6団体で事前に「ちゃんと説明会をやってほしい」という趣旨の要望書を東京都に出しました。






これを受けて「説明会の開催も開催する予定」という趣旨の回答文が来ました。


という事前のやりとりがありつつ、今日のオープンハウスを迎えました。
市民からの声を受けて、放送設備(スピーカー)の数は大幅に減り、原っぱの中への設置はなくなっています。それはよかったと思っています。(まだ一箇所くじら山下にあるのが気になっていますが)
それよりもこの放送設備の利用方法が、当初の話から大きく変わってきていることが問題です。当初「防災スピーカー」ということで、「災害発災時に使用することが目的」というのが設置目的の第一でしたが、今回のオープンハウスでは第一に挙げられていたのは常時使用でした。

「熱中症警戒アラート、落雷、大雨などの注意報、迷子の呼び出し、公園利用マナーと防犯の呼びかけ、駐車場利用者への案内、その他緊急事態(事件、事故等)への注意喚起」

これらのために作るスピーカーであり、防災はその次の2番に挙げられていました。「順番は関係ない」とか説明していましたが、先に上げるというのはもうそれが一番の設置理由としか思えないでしょう。
この説明の中にもちろん放送が必要なものはあります。しかし「あれも必要、これも必要」と言っていたら、いくらでも放送する内容はあります。3年くらい経って気がついたら常時音楽が流れているなんてことになりかねないのです。(大袈裟だと思われるかもしれませんが、そのくらいのことを感じました)
都の方が「設置するからには使わないともったいない」といわれるので、「かまどベンチも使わないからもったいないと言って設置しないわけではないでしょう?」と言いました。防災のための設置は使用頻度が少なくても、いつでも使えるように準備しておくというのが大事なのであって「もったいない」とかいう話とは違うと思うのですが・・・
そんな具合に東京都の説明が防災スピーカーの話が出てきてから、二転三転しているのも私たちが納得できかねている理由でもあります。





今日1日で40名以上の方が来られたそうです。明日もありますので、ぜひ足を運ばれてご意見を伝えてください。よろしくお願いします。


近くでは彼岸花がきれいに咲いていました。満開までもう少しという感じです。



2024年9月2日月曜日

武蔵野公園、放送設備整備と生物多様性保全整備のオープンハウス

 <武蔵野公園における放送設備等整備及び生物多様性保全整備に関する オープンハウス開催のお知らせ

東京都西部公園緑地事務所よりずっと止まっていた武蔵野公園に新たに設置しようとしている防災用のスピーカーの工事についてのオープンハウスのお知らせがきました。

なぜかそれと同時に生物多様性保全整備についても説明するそうです。同じところがやるから一緒に説明するんでしょうけれども一緒じゃない方がいいような気がします。

日程は二日間、武蔵野公園サービスセンター付近特設会場(野外)です。

9/23(月・休) 24()  10:0016:00

各日 13 :00-16:00は都職員が質問等に対応

@武蔵野公園 サービスセンター付近仮設会場

◎内容:放送設備等の整備や、生物多様性保全に関する整備内容に関する

     パネル展示及びアンケート


13時から16時は都の職員が対応」と書いてあるので、午前中に行っても都の職員さんはいないようなので、できるだけ午後に行った方がいいですね。










2024年7月5日金曜日

『朝日新聞』都知事選関連ではけの道路が記事になりました!

 都知事選2024 いま東京でという連載記事で「⑨緑の保全」の中で、はけを貫く小金井2路線についても取り上げていただきました。

はけ文代表の横須賀がインタビューを受けています。ぜひお読みください。




2024年7月3日水曜日

東京都知事選挙の候補者の方々に小金井の道路についてアンケートを実施しました!!

 7月7日投開票で、東京都知事選挙が行われます。

720日に告示され、56名の方が立候補しました。

私たち小金井市の都市計画道路2路線について活動している5団体、連名で連絡先が判明した主要候補の方々にアンケートを出させていただきました。

 

回答期限は6月28日(金)とさせていただきました。

いただいた回答を原文のまま、こちらのブログ、SNS等に公開させていただきます。ぜひ投票行動のご参考にしてください。

 

アンケートを送付することができたのは以下の方々です。

(敬称略にてご容赦ください)

 

【回答いただけた候補者】

うつみさとる

小池百合子

清水国明

田母神俊雄

蓮舫

 

【回答いただけなかった候補者】

安野貴博

石丸伸二

 

 


質問1

【東京都の道路行政のあり方】についてお聞きします。

 東京都は、都市計画道路のあり方について抜本的な見直しを行うべきと考えますが、いかがでしょうか。ご見解を伺います。

 

 = 回  答 =(到着順

【うつみさとる回答】

仰る通りかと思います。ただこれでさえ枝葉末節と私個人は考えており、当方チラシの主張通り、外資系企業、多国籍企業、一部の投資家、中国系企業、そこから甘い汁を吸う政治家を含めて、根本的な構造が都民のためではなく一部の既得権益者の為にあると考えております。この道路計画も内情は分かりませんが、その一端なのではないかと推測します。これらの都民の税金や財政から横流しされていくお金を、中小企業や貧困層、シングルマザー、学生、低給与者の補助に充てるべきというのが意見であり、市民団体のお考えに従えば、この計画は白紙に戻すべきであると考えます。


【小池百合子回答】

都市計画道路は、交通・物流機能の向上による経済の活性化のみならず、日々の生活を支え、災害時には救急救護活動を担う重要な都市基盤です。

都は、これまでも、社会経済情勢の変化や道路に対するニーズを踏まえて策定した事業化計画などに基づき、都市計画道路の整備を計画的、効率的に進める一方で、見直しについても適宜行ってきています。

今後とも、地元自治体と連携、協働しながら、整備すべきものは整備し、見直すべきものは見直すとの考えに基づき、必要な都市計画道路を着実に整備して参ります。

 

【清水国明回答】

このような意見がある以上、計画について見直したいと思います。

 

【田母神俊雄回答】

半世紀以上も前の道路計画にしがみつくのは、そこに権益がからむからではないか。都政とは、そこで暮らす都民の幸せと、その生活基盤たる環境もあわせて守り育むことが使命だ。開発をするなら、納得のいく正当性が大事になる。

 

【蓮舫回答】

都市計画道路は東京の重要な都市基盤であり、必要な道路は整備を進めるべきであると考えます。しかしながら、高度成長期に計画されたものの未着手となっている路線を新たに整備することについては、必要性について抜本的な見直しを含む検証が必要だと考えます。蓮舫は、人口減少の時代において、都市の成長・拡大を前提とした計画を見直し、財政の健全化を図り、少子高齢化、地球沸騰化などの課題に率先して立ち向かう東京都をつくっていきたいと考えます。

 

質問

【国分寺崖線を分断する都市計画道路*と自然保護】についてのお考えをお聞きします。 (*小金井都市計画道路 34号線及び 3411 号線外)

小金井の都市計画道路優先整備路線 2 路線について、どうするべきと考えますか。次の 3  から選び、またその理由を教えてください。
(A)
見直すべき (B)推進するべき (C)その他


= 回  答 =(到着順

【うつみさとる回答】

私は医師であり自然育児や先住民思想、東洋医学などを重視する人間であり、自然体系の保護、無農薬農業の重要性、一次産業支援などを重視する立場の人間です。それに上記1の回答を加えれば、読む限りこの計画自体を白紙に戻すべきであると考えます。

 

 

【小池百合子回答】

C)その他

 小金井3・4・1号線及び小金井3・4・11号線は広域避難所へのアクセス向上や生活道路への通過交通を抑制することによる地域の安全性向上などに資する、重要な路線と考えています。

 あわせて、どのように環境を守っていくか、環境への配慮も重要なテーマであり、現地の地形の状況や景観を踏まえた検討が必要と考えます。

 今後とも、道路の果たす機能や役割、環境への配慮について、市民の皆様との意見交換を行うなど、きめ細かく、丁寧に対応して参ります。

 

 

【清水国明回答】

A)見直すべき   

反対意見がある以上立ち止まって見直すべきと考えます。


 

【田母神俊雄回答】

A)見直すべき

一度壊した環境は、そう簡単には戻らない。開発事業が何のため、誰のために行われるのか。それは地元住民の思いを差し置いても実施する必要があるものなのか。政治の本質が問われる問題だ。

 

 

 

【蓮舫回答】

(A)  見直すべき 

小金井市の2路線は、緑豊かな都立公園と野川、はけの貴重な生態系を破壊し、多くの住民が立ち退きを強いられると聞いております。多くの反対の声があり、市議会や市長も見直しを要望している中で、地方自治の観点からも、見直しが必要だと考えます。今回の都知事選の争点の一つに神宮外苑再開発があります。こちらはすでに事業化されているにもかかわらず、反対の声が非常に大きいため、蓮舫は「都民投票」をすることを都議会に提案することを公約に盛り込みました。 小金井2路線につきましては、まだ事業化まで進んでいない道路ですので、一度しっかりと見直しをさせていただきたいと思います。




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アンケートには質問1、2それぞれに「補足と私たちの見解」というのをつけました。

下記の通りです。


質問1の補足と見解

[補足説明 及び 私たちの見解] 国土交通省は、都市計画法により、「道路整備は⻑期視点に立った整備の必要性を謳う

と同時に、その前提となる環境予測の難しさ・変化の激しさから、常に計画を見直し、必 要な場合は適切且つ迅速な修正を行うこと」を義務付け、再三、既存計画の見直し要請を 行っています。昨今、あらゆる計画立案の基本として特に重視されるFBPM(Fact Based Policy Making)の徹底です。

道路計画の多くは今から50年以上も前、1960年前後に決定されたものです。その後、日 本の社会は高度成⻑時代を経て安定・成熟へと大きく変貌しました。今直面する社会環境 も、人口減、少子高齢化、災害増・激甚化、財政逼迫、国際緊張の高まり等、過去の状況 から大きく変化しています。また、地球環境問題の深刻化から、自然環境の修復・保全も 世界で喫緊の課題となっています。

こうした状況を背景に、全国各地で道路計画の廃止・見直しが進んでいます。一方東京 都は、車両交通量が既にピークを過ぎ減少傾向にあるという道路行政の基盤となる重要な 事実をも無視し、「首都としての交通ネットークの重要性」を理由に、とんどの路線 を見直すことなく、着々と事化を進ています。また、東京都では道路整備をめぐり、 住⺠による異議申し立てや裁判が多れています。しかし、都は大きな問題として捉 ず、都市計画法の趣旨沿うことなく、住⺠見を道路計画に反映するという姿勢が 見られまん。

少子高齢化・教育・福祉・激甚化する災害、既存インフラ老朽化等への対策、財政健全化 な ど喫緊の課題が山積する中、地域住⺠の合意形成の機会もないままに旧態依然として新た な道路建設に膨大な予算を費やすことに、都⺠の理解が得られていると言えるでしょうか。

質問2の補足と見解

小金井市の南側には、 はけ(国分寺崖線)の湧水集め野川がれ、都立武蔵野公 園にはや雑木林ががっています。かな生態系まれた里山的景は、都にとって 安らぎの空間です。東京都は2016年、この小金井ともえるエリア分断する2本の 都市計画道路(小金井341号線及び3411号線)を優先整備路とし、20263ま でに事業着手すると決ました。

高度成⻑期、生活排水によりドブ川となった野川を、市と行政協力で清流へ復、東 京都もコンートをはがし自然型河川へと修しました。 2006年には自然再生推進法に よる「自然再」 が都内唯一の事としてスタート。市と行政が協働で、ぼや 池湿地、地等を復し、オオタカがい、たるがしいつ、かな生態系が よがえりました。

都の「環境調査委託報告書」(2021年)では、植物では329在来種が確認され、 70%近くの在来種率植物昆虫野鳥どに多くの重要が存し、猛禽類生息する かな生態系が確認されました。報告書は、道路事による影響ける可能性があると 警鐘らしています。

2016 年 月に公表された都市計画道路の整備方針に関するパブリックコメントには圧倒 的多数の反対の意見が出され、小金井市議会では、計画の見直し・中止を求める意見書や決 議を 11 本可決しています。2021 年には道路計画反対を公約にした漢人あきこ都議が当選。 2022 年の市⻑選で当選した白井亨小金井市⻑は、道路計画の中止・見直しを都に要望することを施政方針として掲げています。そのような中、都は 2024 年度も引き続き予算計上し ており、事業化に向け着々と準備しています。2026 年 月まであと2年。私たちは都に道 路事業断念と、はけ” と野川の生態系を保全、復元していく道を求めています。

以上